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「多動児にとってハーネスは命綱です」ADHD児童の母親がブログで理解求める -【はてなの風景51】



多動児にとってハーネスは命綱です。世間の皆様のご理解をお願いします。 - うちの子流~発達障害と生きる

ブログ「うちの子流~発達障害と生きる」のnanaioさんは、子どもにハーネス(迷子ひも、リード)を付けることへの理解を訴えています。娘さんにADHDの症状があらわれている母親にとって、ハーネスは子どもを守るための「大切な命綱」であるといいます。

ADHDの主な特徴の一つとして、じっとしているのが苦手で落ち着きがない「多動性」があります。nanaioさんの場合も「突然道に飛び出す、制止しても全く聞かない、手をつないでいても全力で振り払い、レジでお金を払う時など両手がふさがれた一瞬で姿を消してしまう」と娘さんを連れて歩くことの難しさをつづっています。

彼女自身、ハーネスを付けられた子どもを見て「犬みたいだなぁ」と思ったこともあるそうです。また、多くの母親は使わないことから「私のしつけの方法がまずいのだろう」と、なかなか使い始められずにいた、とのこと。それだけに、子どもの安全のためにハーネスを付けることに寛容な社会であるよう、理解を求めています。

さらに「ハーネスをつけている=多動児」ではないし、ADHDと診断されていなくても、活発な子どもの子育てに有効なアイテムであることを付記しています。このブログ記事に、インターネット上で多くの反響がありました。はてなブックマークのコメント欄からいくつか紹介します。


「うむ。『昔の子/自分の子はハーネスなんて無くても育った』とか言われても、そりゃ貴殿の知らない所で死んでただけなんじゃないですかね、と考えてガン無視するがよし」

「あれ良いよね。あと関係ないけど、歩くとピコピコいう靴、あれ子供が楽しいって以上に親が多少目が離れても背後のピコピコ音で位置を感じられるメリットが重要なんだと言われて成る程ーと思った」

「子供にこれ付けていたのを見て咎めようとした保育士に割り込んで『きゃぁワタシこれすっごく探してたんですよ,どこで売ってました??』とすごい勢いで聞いてきた若ママに感謝した記憶が鮮やかに蘇った。保育士は絶句w」

「うちの親は農作業中は木にくくりつけられていた世代なので特に問題なし」

「ハーネスは年配者の反応が真っ二つになる。ンマア!みたいな人と、『あらそれいいわねえ、私の頃にはなかったわ』って人と。どこが違うのかすごく興味がある」

「他人に何言われても生き残ったもの勝ち」

「『私はそんなのなくても育てられた』はある種の生存バイアスなんだと最近思う。苦しみはなかなか伝わらないね」

「ADHDとか関係なく、ハーネスつけるべき。ハーネスが可哀想とか虐待とか言う人は、ハーネス外して事故に遭ったら責任取ってくれるんですかね? だったら黙っとけ」

「私も同じく、ほしかったけど買えずにいました。つい昨年身近で使ってるママさん見かけて嬉しくなりました。うるうるしながら寄ってって『要るよねー、コレいいよねー、怖いもんねー♪』と思わず声かけちゃった…」


とのことでした。


Title Photo by Simone Ramella

文: 新野漸

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