「お前は今まで食ったパンの枚数を覚えているのか」「『素数』を数えて落ち着くんだ」――数々の名言でネットユーザーの間でもお馴染みのマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』。この漫画の作者である荒木飛呂彦先生が、実は作品に負けず劣らずの強烈な個性の方であるのは有名な話ですが、東京大学の学園祭で彼の奥さんを呼んだ講演が開かれ、その内容がすごすぎるとネットユーザーの間で話題を呼んでいます。
『ジョジョの奇妙な冒険』は、1987年に「週刊少年ジャンプ」で連載が開始された作品。連載開始当初から、圧倒的な個性の絵柄や強烈なキャラクターたちの台詞回し、そして先の読めない奇抜なプロットで多くの読者を魅了してきました。ネット上でも、作中で印象的に用いられた台詞を使ったAAが人気を呼んでいたり、「ジョジョ立ち」と呼ばれる登場人物の奇抜な決めポーズを真似たオフ会がしばしば話題になっており、作品は読んだことがないけど有名な台詞は知っているという人も多いと思います。
今回のエントリーは、11月21日に東京大学の学園祭第60回「駒場祭」で行われた、荒木飛呂彦先生の妻・荒木麻美さんによるトークライブ「荒木麻美のジョジョと奇妙な生活」を報告したもの。講演では、荒木先生の奇行の数々が明かされたそうで、このレポートを読んだはてなブックマークユーザーからは「露伴だ。露伴は本当にいたんだ!」(露伴とは、『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する変わり者の漫画家)との声も上がっていました。ちなみに、そこで明かされた荒木先生の「ぶっ飛び」ぷりを示すエピソードは、例えば以下の通り。
- 初デートの時には、プールに呼び出されて、しかも延々とトレーニングメニューをこなす荒木先生に放置された
- 30になっても、ピンポンダッシュを続けていた
- 仕事場にお茶を持っていったところ、奇声を上げながらペンが原稿用紙からはみ出す勢いで執筆していた
- 漫画の中で(奥さんの)友人に似たキャラが出てきたが、それは首が飛んで死亡した
他にも、一昨年発売された『ジョジョの奇妙な百人一首』で遊んだ際に「(こんな台詞を)書いた覚えがない」と笑っていたとか、朝の会話がそのまま作品に反映されていたりすることなど、まさに「怖ろしいものの片鱗」という感じの荒木先生の奇妙な生活が垣間見えるエピソードが、もうこれでもかとばかりに明かされています。ジョジョ好きの人もまだジョジョを知らない人も、ぜひご覧になってみてください。