先日、オーストラリアの大学で82年間も継続して研究されている「ピッチドロップ」についてのエントリーが話題を集めましたが、国内でも同様の長期研究が行われていることがわかりました。それが京都大学理学研究科の「暗黒バエ」です。
「暗黒バエ」 京都大学理学研究科・理学部 - 名誉教授の随想(180号)
長期に渡る暗黒が動物に与える影響を調査するための研究で、1954年から50年以上に渡ってショウジョウバエを継代飼育しているそうです。現在研究を担当されている今福道夫名誉教授によると、「人間の1世代を25年とするなら、数万年前に洞窟に入り込んだまま一度も外を見ずに過ごしてきたクロマニョン人に相当する」とのこと。正に想像を絶する世界ですね。
この研究内容に対して、「すごい実験だ」「なんてカッコいい研究」「こういうことこそ、「大学の研究」なんだなぁ。私も負けないようにせねば!」といったブックマークコメントがたくさん付けられています。短期間での成果が求められる現代の中で、こうして長いスパンで研究を行えることこそ、大学の存在意義なのかもしれません。