車いすでの生活を送る奈良県の少女が、設備上の問題および町の財政難等の理由で、入学を希望していた中学校から入学を断られたというニュースが報じられました。このニュースに関連して、「この学校の内部構造を知る人間」として「元町民」を名乗るユーザーからの情報が、はてな匿名ダイアリーに書き込まれています。
車いす少女入学拒否について(元町民として)
この記事では、「道路から20メートルほど高い位置」にあるという中学校の校舎について、「あくまで参考程度に」とした上で、教室の配置や階段の数などを細かく説明し、車いすで登校をすることを想定した場合に不便と思われる箇所をまとめています。また体育の授業で使用するグランドについても、校舎から10分ほど歩く位置にある町のグランドを使用していたり、そのグランドに通じる道路が「急な坂道があり、砂利道も通る必要」であるなど、実際に車いすで学校生活を送るうえで気になる部分がリストアップされています。
この記事に対してはてなブックマークでは、校舎の構造自体についても「健常者に対しても余り優しい設計とは思えない」「古い建物だと根本的な改築になる」といったコメントがつけられている一方で、既存の報道に対して「このくらいの現地取材をしてみても悪くない」「本当かどうかは分からないがこういう情報がないと議論しようがない」と、報じられた内容だけでは現場の事情がわからないという声もあがっています。