最初に明確な目標を立てること、優秀な人材を集めること…何か大きなプロジェクトを進める際、「成功のカギ」になるのは一体何なのでしょうか。現在、ある大きなプロジェクトを進めているという筆者が、その過程で感じたことをまとめたエントリーが話題になっています。
▽ 大きなものの作りかた - レジデント初期研修用資料
「大きなものの作りかた」と題されたこちらのエントリーで綴られているのは、以下の7つのポイントです。
- 制限が発想を生む
- 膨らむ中で病気が生まれる
- 「すごい俺を見てくれ」という病気
- スタイルを強制する病気
- 努力賞という病気
- 弱さが強みになる
- 骨は最後に入る
筆者によれば、何か大きなものを作るにあたっては、先に明確な目標があって、その骨格に肉付けをしていく形で進んでいくことはむしろ少なく、やっていくうちに具体的な何かが見えてくるのではないか、とのこと。筆者自身が今回のプロジェクトを進める上でも、最初から「骨」の部分があったわけではなく、「すごいものを作りたい」「自分のスタイルを貫きたい」といった思いばかりが膨らんで迷走していく中、「ページ数」や「顧客」といった外から導入される様々な「制限」こそが逆に方向性をはっきりさせるきっかけになったそう。そしてそれによってようやく「目標」が見え、迷走して肥大化した状態から、骨格に見合った形を目指して進むことができたとのことです。
一旦は迷走してあやふやになってしまうという過程があり、そこに様々な制限が加わるによって骨格が生まれ、進むべき方向が見えてくるのではないか、と語る筆者。はてなブックマークのコメント欄でも、「大きなものつくってないけど、ものすごくよくわかった気になった。『制限』はなにかと重要なのである。」「制約が大きいほど職人の腕が冴える」といった声が集まっていました。