ちょっとした冊子を作りたい時、本を作りたいけど印刷所に頼むほどではない時など、自宅でも印刷や製本ができると便利ですよね。今回は製本の基本からコピー本や豆本の作り方まで、自宅でもできる「製本」の方法をご紹介します。
■製本の種類もいろいろある?
製本といっても、文庫本のように背表紙に全てのページがくっ付いているものや、フリーペーパーのように真ん中がホチキスで留められているものなど、様々な方法がありますよね。
<製本の基本を覚えよう>
▽とじ方、道具から折丁印刷まで | 手作り製本 - BindUp バインドアップ
こちらのエントリーでは、次の4つの方法について、手順を写真付きで解説しています。
- 糸かがり綴じ:背の部分に糸を通してとじる方法。
- 無線綴じ:折丁(印刷された紙をページ順になるように折りたたんだもの)の背に接着剤を付けてとじる方法。
- 網代綴じ:折丁の中にも接着剤をしみ込ませ、折丁同士と折丁の中の紙を1回の背固めで接着する方法。
- 平綴じ:本を綴じた状態で、背から5mmほど離れた位置を針金やホチキスで留める方法。
文庫本やコミックなどは「無線綴じ」、ページの端がホチキスで留まっている冊子などは「平綴じ」にあたりますね。この他、本の真ん中をホチキスで留める「中綴じ」などもあります。ページ数が多くなるとホチキスで留めるのは難しくなるので、その場合は無線綴じにするなど、作りたい本に合わせた方法を選んでみて下さい。
「糸かがり綴じ」や「無線綴じ」については、下記のエントリーでも詳しく解説されています。
▽糸だけ製本
▽自宅でできる簡易ボンド製本 | nanapi[ナナピ]
<コピー本を作りたい!>
▽コピー本の作り方 - Terrestrial Garden
▽腐女子の頃を過ぎても・・・:コピー本の作り方
「コピー本」とは、印刷所に出さずに印刷から製本までを全て自分で行う同人誌のこと。こちらのエントリーでは、ホチキスや接着剤を使う方法のほか、切り込みと折り方の工夫だけで本の形にする方法を紹介しています。同人誌以外にも、自宅で本を作る際には参考になりますね。
- 袋綴じ本:印刷面を上に二つ折りにした用紙をそのまま重ねて、紙の端の部分をホチキスで留めたもの。
- 中綴じ本:二つ折りにした用紙を開いて重ねて、折り目の部分でホチキスで留めるもの。
- 平綴じ本:二つ折りにした用紙を二つ折りのまま重ねて、折り目の部分を接着したもの。
- 絵合せ折り本:1枚の紙に切り込みと折りを入れることによって、絵合わせパズルの仕組みで本になっているもの。
- 蛇腹折り本:お経のように中の紙をジグザグに折り、両端に表紙になる紙を貼り合わせたもの。
- 8P折り本:1枚の紙に切り込みと折りを入れ、8Pの本にするもの。
また8P折り本については、本文のテキストを入れるだけで8P折り本用の原稿を自動生成してくれるこんなサービスもあります。
▽8p Orihon Maker - PDFで誰でもかんたんに折本が作れるウェブサービス
■「豆本」を作ってみたい!
手のひらにおさまるサイズがかわいらしく、プレゼントにもぴったりな「豆本」。自分でも作ってみたくなりませんか?
本格的な豆本の作り方を動画で学べるのがこちらです。中のページは糸を通すことでしっかりと綴じ、表紙はボントで接着します。
また、下記のエントリーでは糸を通さずにボンドのみで接着する方法を紹介しています。
▽簡単な豆本の作り方
「もっと雰囲気を出したい!」という場合は、コーヒーを使って豆本にアンティークの絵本のような加工を施す方法もあります。
▽FLIMFLAM - WEBLOG
今回は様々な「製本」の方法をご紹介しました。「印刷所に頼むには冊数が少なすぎてお金がかかる…」という場合にも便利ですね。1冊ずつ手作りすれば愛着もわくはず。ぜひ色々な場面で活用してみて下さい。
Title Photo by » Zitona «