江戸時代〜明治時代頃の絵巻物などに描かれた“妖怪”の画像を検索できるサービス「怪異・妖怪画像データベース」が、国際日本文化研究センターによって公開されました。妖怪にスポットを当てた珍しいデータベースですが、はてなブックマークでは「眺めているだけで楽しい」「妖怪好きにはたまらない」と早速注目を集めています。
▽怪異・妖怪画像データベース|国際日本文化研究センター
現代においても、マンガやアニメ、ゲームなどに度々登場する妖怪たち。彼らの姿は古くから絵巻物などに描かれ、日本文化の歴史の中でも重要な役割を果たしてきました。こちらの「怪異・妖怪画像データベース」では、国際日本文化研究センターが所蔵する怪異・妖怪の絵画資料の中から、江戸時代〜明治時代に描かれたものを中心に、2010年6月現在で1,826件もの画像データを見ることができます。
検索ページでは、任意のキーワードを入力すると、タイトルや著作者、内容などを表すテキストデータの中から、キーワードに一致する画像が表示されます。
まずは「犬」というキーワードで検索してみました。複数のキーワードをスペースで区切って入力すれば、AND検索も可能です。
サムネイルをクリックすると、大きい画像とともに著作者や内容説明など、さらに詳細なデータを見ることができます。こちらは北斎季親による「犬神」でした。
特定の作者の作品を検索したい場合は、作者名で検索してみましょう。あの葛飾北斎が描いた作品もあります。
古くから言葉で伝えられるだけでなく、造形や絵画としても数多く残されてきた妖怪たちの姿。その歴史を辿ってみると、現代のマンガやアニメに登場する妖怪のルーツも知ることができそうですね。また国際日本文化研究センターでは、妖怪に関する情報を検索できる「怪異・妖怪伝承データベース」も公開されているので、こちらもチェックしてみてはいかがでしょうか?
▽国際日本文化研究センター | 怪異・妖怪伝承データベース