南アフリカで開催されている「FIFA ワールドカップ 2010」で、日本代表は6月29日午後11時(現地時間午後4時)からパラグアイと対戦します。W杯初のベスト8進出がかかる試合となれば普段サッカーを見なくてもやはり気になるもの。しかし、サッカー観戦の見どころがよくわからないという人も多いのではないでしょうか。その疑問をまとめたエントリーと、それに答えたエントリーを合わせて読むと、パラグアイ戦をさらに楽しく観戦できるかもしれません。
▽サッカー観戦が初心者すぎて何を質問すればいいのかすら分からない: やまもといちろうBLOG(ブログ)
▽切込隊長のサッカーの疑問に答える
切込隊長氏のエントリーでは、「ボールの回ってきそうにないところにいる奴はゴロゴロしながら体力温存しておけば『終盤、足が止まりました』とか言われずに済むんじゃないの?」など、サッカーに関する“素朴な疑問”がまとめられています。
それに対し、「答えないわけにはいかないじゃないか!」と一つ一つの疑問へ回答を書いたのがのりお氏。サッカーの見どころや戦術などについて、詳しく説明しています。
例えば、「組織的なサッカー」について書かれたこんな疑問。
なんとかかんとかが組織的サッカーだから強い、って言うけど、一人のボールを持ってる人に組織的に動くってことは二人以上張り付くわけだから、相手より二倍消耗するから弱いんじゃないの?
これに対して、のりお氏は以下のように回答しています。
組織的という言葉もあいまいなのですが、組織=人数をかける、という理解ではなくて、自分たちの長所を伸ばすように選手を組み合わせたり、相手の長所を消すようにマッチアップさせたりということ、すなわち個人の力を増幅させる、または個人の力を無効化させるためのものと考えていただいたほうが、正しいかもしれません。
また、グループリーグのカメルーン戦・デンマーク戦でゴールを決めたMF・本田圭佑選手については、褒め言葉として使われる「本田△」を使ってこんなやりとりが。
なんか本田△とかみんな書いてるけど、本田が担当しているのは最終工程であって、道中を埋めてる選手のほうが偉いんじゃないの? やっぱり本田じゃなきゃできない何かがあるのかな。観ていて良く分からん。偶然そこにおっただけと違うの?
道中を埋める選手は重要ですが、本田△の場合は 味方→本田にあずける(体をはってキープ)→味方に返す(ここで本田ダッシュ)→味方がクロス→本田がそれにおいついてシュート みたいな工程をふんでいます。その上で最も難易度の高い最終工程を見事に完遂しているので、本田△は獅子奮迅の活躍なんですね。だから△です!
「観戦初心者がサッカーの見所をわからない、というのは本競技における最大の悩みでもあります」と前置きしての回答では、基本的な知識も合わせて紹介されています。