写ってはいけないものが写る、奇妙な「心霊写真」――。あなたは目にしたことがありますか?山形の地方紙「荘内日報」に掲載された一枚の写真が「心霊写真なのでは?」と、はてなブックマークで話題になっています。その正体は果たして何なのか、記事の担当者に話を聞いてみました。
▽ 2010年12月14日付け紙面より|荘内日報ニュース−山形・庄内|荘内日報社(該当写真はページ下部)
▽ 【画像】ものすごい心霊写真見つけた・・・:エンタメちゃんねる
話題を集めているのは、荘内日報の12月14日(火)付け紙面に掲載された記事です。記事の内容は、ハタハタの群れが山形県酒田市の酒田北港に発生し、釣り人がハタハタの竿釣りを楽しんだ、というもの。地方紙らしいほのぼのとしたニュースですが、同時に掲載されている写真を見てみると、堤防で釣りを楽しむ人の足元に、竿を持った小さな男性が写っています。
何回見ても不思議なこの写真に、2ちゃんねるのスレッドでは「心霊写真」「アリエッティ」と話題になりました。はてなブックマークのコメント欄でも、「ハタハタ釣りを楽しむ人たちに一体何が…!?」「ハタハタ釣りの人、こわいです。でも、昨日・一昨日と遠野に滞在して昔話を聞いたりしたんで、なんとなく東北ってこんな風景なんかありそうだなあ、と思ったり」「巨人がいっぱいいる!」といった書き込みが相次ぎました。
果たして、この小さな男性の正体は何なのでしょう。記事を担当した、荘内日報の富樫慎さんに話を聞いてみました。
写真では分かりづらいですが、大きく見える人と小さく見える人の間には、段差があるんです。小さく見える人は一段低い場所にいて、なおかつ1.5メートルほど奥にいたことから、こう写ったみたいです。我々も掲載の際に「不思議だな」と思ったのですが、まさかここまで大騒ぎになるとは思いませんでした。
どうやら、心霊写真ではなく遠近法が生んだ奇跡のショットだったようです。ぜひ一度、その目で確かめてみてください。
初出時、「庄内日報」としていましたが、正しくは「荘内日報」でした。申し訳ございません。なお、本文は修正済みです。