日本文学振興会は1月5日(水)、第144回芥川龍之介賞(以下芥川賞)と第144回直木三十五賞(以下直木賞)の候補作品を発表しました。選考会は1月17日(月)17時より築地の料亭「新喜楽」で開催されます。
▽ 芥川龍之介賞|公益財団法人日本文学振興会
▽ 直木三十五賞|公益財団法人日本文学振興会
今回選ばれたのは、芥川賞と直木賞共に5作品ずつで、計10作品です。各賞の受賞作品と作家名は以下の通り(敬称略)。
<芥川賞>
朝吹真理子 『きことわ』(新潮9月号)
小谷野敦(とん) 『母子寮前』(文學界9月号)
田中慎弥 『第三紀層の魚』(すばる12月号)
西村賢太 『苦役列車』(新潮12月号)
穂田川洋山 『あぶらびれ』(文學界11月号)
<直木賞>
犬飼六岐 『蛻(もぬけ)』講談社
荻原 浩 『砂の王国』(講談社)
木内 昇 『漂砂(ひょうさ)のうたう』(集英社)
貴志祐介 『悪の教典』(文藝春秋)
道尾秀介 『月と蟹』(文藝春秋)
芥川賞の候補者のうち、『流跡』で第20回Bunkamuraドゥ マゴ文学賞を受賞した朝吹真理子さん、小説のほか多数の評論やエッセイなども執筆している小谷野敦さんは、初めての選出となります。また、直木賞では、犬飼六岐さん、木内昇さん、貴志祐介さんが、初の候補者として選ばれています。
選考委員は、芥川賞が池澤夏樹、石原慎太郎、小川洋子、川上弘美、黒井千次、島田雅彦、高樹のぶ子、宮本輝、村上龍、山田詠美の各氏。直木賞が浅田次郎、阿刀田高、伊集院静、北方謙三、桐野夏生、林真理子、宮城谷昌光、宮部みゆき、渡辺淳一の各氏です。