ここ数年で通学や通勤、買い物に自転車を利用する人が増えています。特に、ロードバイクやクロスバイク、マウンテンバイクといった高級自転車の人気は高く、パーツをカスタムしたり、グッズを買い増して、自分なりの自転車ライフを楽しんでいる人を多く見かけます。しかし、同時に目立ってきているのが、高級自転車をターゲットにした盗難被害。路上や駐輪場、車庫など、あらゆる場所で被害が頻発しています。自転車盗難を防ぐため、私たち利用者は何ができるのでしょうか。予防法と対策法をまとめてみました。
■ 警視庁からのアドバイス
大事な自転車を盗まれないようにするにはどうすればいいのでしょうか。警視庁が公開している「オートバイ盗、自転車盗の被害にあわないために」というエントリーを紹介します。
▽ http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/seian/bouhan/tounan/outobay.htm(自転車盗防犯対策は記事下段)
この中で取り上げられている方法は、以下の3つ。
- 駐車時は、複数のカギをかける
- 路上駐車しない
- 防犯登録をする
安全性を増すため、カギは複数使用し、固定物にくくりつけるようにしましょう。管理が行き届いている駐輪場にとめることも、被害を抑える方法の一つです。
■ 防犯登録や盗難保険はしっかりと
次に、上記で触れられている自転車防犯登録制度について説明します。
自転車防犯登録制度は、自転車の盗難防止と放置された盗難自転車の返還を目的として、1994年6月20日から義務化されています。登録は、自転車商防犯協力会に加入している全国の自転車店で行えます。登録料はかかりますが、「所有する自転車が本人のものである証明になる」「盗難防止と盗難時の早期発見に役立つ」などの利点があります。都道府県によって登録料や有効期限が違うので、気になる方は上のURLでご確認ください。
メーカーや保険会社が盗難・事故を補償してくれる保険もあります。自転車防犯登録と合わせて、加入を検討することをオススメします。
▽ http://www.k2.dion.ne.jp/~style/bike/subpage5.html
もし自転車が盗まれてしまった際は、早めに警察や加入している保険会社へ届け出ましょう。
■ 自転車を盗まれないためには
最後に、とあるブログに記された自転車の盗難対策を紹介します。
▽ はてなの近藤さんの自転車が盗まれたらしい(自転車の盗難対策について) - flytalesの日記
このエントリーでは、ワイヤーロックやU字ロック、チェーンロックなどの防犯性の低さに触れており、「カギより保管場所に気を使う」ことを推奨しています。
- 袋に入れて会社に持ち込む
- 専用駐輪場を借りる
- トランクルームを借りる
- コインロッカーに入れる(折りたたみ自転車のみ)
- 通勤用の自転車を買う
もちろん、先述したようにカギを複数付けたり、頑丈そうなカギを選ぶことも防犯にはなりますが、自転車窃盗に慣れた犯人にはあまり効力がないようです。通勤している人を想定した対策法ですが、これなら盗まれる確率が低くなりそうです。
何より問題なのは自転車を盗む側ですが、高い自転車を買う以上、所有する側もできる限りの予防と対策が必要です。お金や高価なパーツ以上に、一緒に走った思い出も詰まった自転車。盗まれないよう、日々注意することが重要です。
Title Photo by Daquella manera