有限会社エムツーは2月23日(木)、セガに技術協力を行い、携帯ゲーム機「ニンテンドー3DS」のゲーム配信サービス「バーチャルコンソール」に「ゲームギア」の移植環境を提供したと発表しました。ゲームギアへの愛が込められた同社のプレスリリースに、はてなブックマークで注目が集まっています。
▽ http://www.mtwo.co.jp/news/20120223.html
▽ ニンテンドー3DS|バーチャルコンソール|Nintendo
「バーチャルコンソール」は、ニンテンドー3DSおよび据え置きゲーム機「Wii」を対象に、旧機種向けゲームソフトのダウンロード販売を行うサービスです。エムツーの発表によると、「最新鋭携帯ゲーム機ニンテンドー3DSの中にゲームギアを『当時の思い出ごとまるごと再現する』事」を試みたとのことです。
エムツーのプレスリリースを一部引用します。
ゲームギアは持ち主の優越感を強く刺激するゲーム機でした。家庭用ゲームハードメーカーが鎬を削って競争を繰り広げていた時代、プレイヤーの心も常にメーカーと共にありました。単3電池6本での稼働時間は2時間程度、現在の基準で見ると残像の目立つ液晶、あまりに時代を先取りした仕様のためどこまでもピーキーなゲーム機でしたが、そんな欠点すらも何故か愛着に変わってしまった事を当時のオーナーは覚えている事でしょう。
そうした経歴を持つゲームギアと言う携帯ゲーム機が、時代を経て任天堂の最新携帯ゲーム機ニンテンドー3DSの中によみがえる事には、当時のゲームプレイヤーであれば誰しも深い感慨を覚える事でしょう。弊社はこのような名誉ある仕事に関われた事を誇りに思います。
エムツーはこれまでにも、Wii向けのバーチャルコンソールの作品として、メガドライブの「ソニック・ザ・ヘッジホッグシリーズ」や「シャイニングシリーズ」などを提供しています。
はてなブックマークのコメント欄には、「こんな熱いプレスリリース見たことない」「うまく言えないが、愛に満ちたプレスリリースだなぁ、と思ったりした」「超やってみたい」などの感想が寄せられています。
ゲームギアは、1990年10月6日にセガから発売された携帯ゲーム機です。国内の携帯ゲーム機では初めてバックライト付き3.2インチカラー液晶ディスプレイを搭載し、別売りのTVチューナーパックを装着するとテレビ放送の受信が可能でした。