あなたは“絶対にコピペできない文章”をコピー&ペーストする自信がありますか? あるプログラマーがブログで公開した“一見簡単にコピペできそうなのになぜかできない文章”と、その仕組みの種明かしが、はてなブックマークで注目を集めています。
▽ 絶対にコピペできない文章を作ったったwwww - てっく煮ブログ
“絶対にコピペできない文章”を考案したのは、ブログ「てっく煮ブログ」を運営するプログラマーのにとよんさん(@nitoyon)です。にとよんさんは4月20日付のエントリーで、テキストエリアに記載されている「コピペできない文章です!! 嘘じゃないよ」という文章を“絶対にコピペできない文章”として公開しました。
この文章を実際にコピー&ペーストしてみると、以下のような文章が表示されます。
ほら。無理でしょ?絶対に不可能なんです!
「コピペできない文章です!! 嘘じゃないよ」という文章をコピーしたはずが、ペーストすると「ほら。無理でしょ?絶対に不可能なんです!」という違う文章に変わりました。
この仕組みを、にとよんさんは4月23日付のエントリーで解説。表示されている文章の「フォント」がトリックの肝であることを明かしています。フォントは通常、文字のデザインを変えることはあっても、文字そのものを“違う文字”に変えることはありません。しかし、“絶対にコピペできない文章”のフォントには“意地悪”な細工が施されており、ブラウザが認識する実際の文字とは異なる“嘘の文字”が表示されるようになっているそうです。
▽ 「コピペできない文章」がコピペできなかった理由 - てっく煮ブログ
例えば、「ほ」と表示されているものが実は「コ」、「ら」に見えるものが実際は「ピ」というように、それぞれ別の文字が当てられています。このため、実際の文字列「ほら。無理でしょ?絶対に不可能なんです!」が、ブラウザ上では「コピペできない文章です!! 嘘じゃないよ」と表示されます。
にとよんさんは、この仕組みを「面白いのが、HTMLも、ブラウザーも、OSも、『ほら。無理でしょ?』と画面に表示しているつもりだということ」と説明し、“嘘の文章”を見ているのは人間だけであると記しています。エントリーの最後では、「いじわるフォント」の作成方法を技術面から解説しています。
はてなブックマークのコメント欄には、「なるほど!こういう仕組みだったわけか。すっかりだまされた」「これはアイディア賞!すごい」「原理は分かったけどこれを実際に作る根気がスゴイと思った」といった声が寄せられています。