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「ワイヤレスジャパン2012」レポート 透過型ディスプレイ、スマフォ用コントローラーを展示


■ ドコモの透ける端末「透過型両面ディスプレイ」

http://docomo-exhibition.jp/wj2012/pc/detail_04.html
NTTドコモのブースで注目を集めていたのは、前後両面からタッチで操作可能な「透過型両面タッチディスプレイ端末」です。裏面が透けて見えるディスプレイの両面にタッチパネルを搭載しており、両面からの操作が可能。携帯端末の操作性を研究する上で、1つのアイデアとして開発されたそうです。

このほか、言葉が形になって映像として出現したり、遠くにいる相手と同じ空間にいるような感覚でコミュニケーションしたりできる「3Dライブコミュニケーションシステム」や、スマートフォンに向かって話すと知りたい情報が得られる「しゃべってコンシェル」の体験コーナーが設けられていました。

■ “関係性”をアメーバのようなインターフェースで

京都大学、電気通信大学、神戸デジタル・ラボ産学連携開発チームが紹介するのは、人や場所、サービスの間の“関係性”をアメーバのように表示するインターフェースです。この技術によって、伝えたい相手だけに情報を届ける、知りたい情報だけを受信するといった配信モデルが可能になるそうです。

こういった“関係性”の研究と実用化を目的に、同チームのメンバー、京都大学大学院情報学研究科の新熊亮一准教授が発案者となって「モバイルソーシャライズシステムフォーラム」が設立されています。
モバイルソーシャライズシステムフォーラム

■ “芋づる式”にキーワードを表示するアプリ

株式会社アプリ・スマートはキーワードに関連する単語を芋づる式に表示するiPad・iPhone用アプリ「いもづる大辞典」を展示しました。特長は「意外性のある気付きを提供する」ことだそうです。

同社では「企画会議やブレインストーミングで、新たな視点から自称や背景を分析」、「歴史上の出来事や、現代の著名人やタレント名を当てるクイズ制作ツールに」などの活用方法を提案しています。

■ スマートフォンのゲームをコントローラーで操作

株式会社アプリックス/Zeemoteのブースでは、スマートフォンやタブレット端末用ゲームに対応したコントローラーを体験。既に発売されている「Zeemote JS1 H」のほか、既存のコントローラーを改造した“DJ コントローラー”、“太鼓”、“アーケードスティック”が展示されていました。

株式会社アプリックス

■ センサーで感知した情報をツイート

YRP研究開発推進協会のブースでは、温度や湿度、照度を測定して結果をTwitterに投稿する「つぶやくセンサー」を展示していました。

つぶやくセンサー
無線センサーは単3乾電池3本で約1年動作します。放射線量計に接続すると、放射線量を計測することも可能とのことです。同製品は、ユーシーテクノロジ株式会社から発売されています。


「ワイヤレスジャパン」は1995年から行われているモバイル・ワイヤレス専門の展示会です。2012年の今回は、「スマートフォン/タブレットシフト」「産業へのモバイルの浸透と融合」「グローバル・アジアビジネス」の3つをキーワードに開催されました。
ワイヤレスジャパン2020

文: 古関崇義

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