ジョン・ケージさんの作品「4分33秒(4'33")」はどう練習したらいいですか?――Yahoo!知恵袋に投稿された“無音”の楽曲に対する練習方法に、はてなブックマークで注目が集まっています。ベストアンサーには、質問者が「この1曲でこれだけコメントできる貴方を尊敬しますw」と返すほどの“秀逸”な回答が選ばれています。
▽ ジョン・ケージ:4分33秒
▽ http://itunes.apple.com/jp/album/433/id406490689
「4分33秒」は、アメリカの音楽家、ジョン・ケージさんが1952年に作曲しました。4分33秒間“音を出さない”という作品で、3つの楽章から成り立っています。楽譜には、第一楽章から第三楽章まで「tacet」(休止)と書かれているそうです。
そんな「4分33秒」について、yfjpm002さんは2010年5月、「ジョン・ケージの『4分33秒(4'33")』に取り掛かろうと思うのですが、どう練習したらよいですか?」と練習方法をYahoo!知恵袋で質問しました。この投稿があった約4時間後に、fragilerelayerさんが丁寧な回答を記しています。
▽ ジョン・ケージの『4分33秒(4'33")』に取り掛かろうと思うのです... - Yahoo!知恵袋
fragilerelayerさんは、まず楽譜の入手を提案。次に、著名人の模範演奏を聞くなどして、何も見ずに演奏できるまで弾き込むよう指示しました。練習の参考になりそうなCDや動画も紹介しています。一番の練習ポイントは「3章に分かれた曲を1章ごと、どう弾き分けてメリハリを付けるか」で、弾き分けができたら「自信を持ってリサイタルのレパートリーに入れましょう」とアドバイスしています。
無音の楽曲への練習指南に、はてなブックマークのコメント欄には「ベストアンサーが秀逸」「センス光る質問に適切な回答」といった声のほか、「楽曲理解を深める為ケージの他の作品や、同時代の他の作曲家の似た傾向の作品を研究することも有効かと」「やはりいちばん難しいのは3楽章をどのように弾き分けるかなんだな」など、回答者の“ノリ”に合わせたコメントも寄せられています。