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お姉さんが人生を懸けて“組み合わせ爆発”を力説 動画「フカシギの数え方」が壮大すぎる



『フカシギの数え方』 おねえさんといっしょ! みんなで数えてみよう! - YouTube

YouTubeで9月10日(月)に公開された「『フカシギの数え方』おねえさんといっしょ!みんなで数えてみよう!」は、組み合わせ爆発の例を分かりやすくアニメで紹介。お姉さんはホワイトボードにマスを描き、スタート地点からゴール地点まで、同じ場所を2度通らずに何通りの線が引けるかを数えることに挑戦しています。

1×1、2×2、3×3とマスの数を増やしていくお姉さん。5×5からはパソコンで計算し、7×7からは処理が間に合わないとしてスーパーコンピュータが登場しました。8×8では計算に4時間かかり、組み合わせは3266兆5984億8698万1642通りと、膨大な数字になっています。意気揚々と9×9に挑むお姉さんは「次は2、3日はかかっちゃうかもね」と口にしましたが、答えが出たのはなんと6年後。組み合わせの数は4104京4208兆7026億3249万6804通りでした。

子どもたちは10×10に挑もうとするお姉さんを必死で止めようとしますが、お姉さんは「それでもね。私はみんなに『組み合わせ爆発のすごさ』を教えたいの!止めないで!」と計算を開始。その後はなぜか、シマウマが生まれたり火山が噴火したりする実写映像が登場します。アニメに戻った25万年後、出た答えは、1抒5687垓5803京464兆7500億1321万4100通りでした。この調子で11×11を数えると290億年かかるそうですが、最先端のアルゴリズム技術を使うと、16×16の組み合わせでも数十分で計算が終わるとのことです。

壮大でシュールなお姉さんの挑戦に、はてなブックマークのコメント欄には「タイトルからは想像できない壮大な物語だった…アルゴリズムすごい」「お姉さんは犠牲になったのだ…組み合わせ爆発の犠牲にな…」「これはもう狂気なのでみんな是非日本科学未来館で見るべき」といった声が集まっています。

動画の企画・制作に携わった日本科学未来館(東京都江東区)では、組み合わせの数え方をテーマにした展示「フカシギの数え方 The Art of 10^64 -Understanding Vastness-」が2013年2月25日(月)まで開催されています。出展者は、科学技術振興機構(JST)のERATO湊離散構造処理系プロジェクトです。
8月1日(水)よりメディアラボ第11期展示「フカシギの数え方 The Art of 10^64 -Understanding Vastness-」を公開します | 日本科学未来館 (Miraikan)

文: あおきめぐみ

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