ゾンビが突発的に発生——その前に取るべき対策は何か? ゾンビ研究学会で顧問を務める国際政治学の専門家、ダニエル・ドレズナーさんによる書籍『ゾンビ襲来』が、白水社から刊行されました。ドレズナーさんは「ゾンビの突発的発生は必ず起こる」として、その日に備えるための対策を国際政治理論で解説しています。価格は2,100円(税込)です。
▽ 白水社 : 書籍詳細|ゾンビ襲来 国際政治理論で、その日に備える
国やジャンルを問わず、ゾンビは映画やゲームなどさまざまな分野に登場しています。もしゾンビが現実の世界に現れた場合、私たちはいかにしてその襲来に備えるべきか? 同書では、ゾンビから生き残るための方策を“マジメに”伝授。これまでのゾンビ研究やゾンビの社会的構築性のほか、「リベラルな世界秩序の下でアンデッドを規制する」といった政治的なテーマを取り上げています。目次は以下の通りです。
- 第1章:アンデッドへの…イントロダクション
- 第2章:これまでのゾンビ研究
- 第3章:ゾンビを定義する
- 第4章:食屍鬼についての本筋から外れた議論
- 第5章:リビング・デッドのレアルポリティーク(現実政治)
- 第6章:リベラルな世界秩序の下でアンデッドを規制する
- 第7章:ネオコンと死者たちの悪の枢軸
- 第8章:ゾンビの社会的構築性
- 第9章:国内政治…すべてのゾンビ政治はローカルか?
- 第10章:官僚政治…ゾンビにまつわる“押し合いへし合い”
- 第11章:人間だもの…アンデッドに対する心理学的反応
- 第12章:結論…ってゆうか、そう思うでしょ?
同書の後半では、翻訳を担当した法哲学の専門家・谷口功一さんが「ゾンビ研究事始」としてゾンビを解説。上記ページでは、第1章全文に加え、谷口さんの解説の中から「6.ゾンビの社会文化史」「8.現代議会主義におけるゾンビの精神史的地位」が無料で公開されています。
「各国首脳必携!」と紹介されている同書について、はてなブックマークのコメント欄には「これはひょっとすると凄い本やもしれん……」「学校教育でやるべき」「第一章を試し読みして『ヴァンパイアとは対照的にゾンビは高校ではモテない』の図で笑ったw」といった声が集まっています。
- 作者:ダニエル ドレズナー
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2012/10/24
- メディア: 単行本(ソフトカバー)