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あの「エロエロ草紙」が無料で読める 文化庁と国立国会図書館、電子書籍の配信プロジェクト始動



http://k-kinoppy.jp/kinokuniya/bunka/
文化庁 eBooks プロジェクトについて(PDF)

このプロジェクトは「電子書籍の流通と利用の円滑化に関する実証実験」の一環として、文化庁が2月1日から実施しています。国立国会図書館が保有する一部のデジタルアーカイブを対象に、電子書籍の制作から配信までを実験的に行い、課題や有効策を明らかにすることが目的です。実験結果は、民間事業者や公的機関などがデジタルアーカイブを電子書籍化し、配信する際のガイドとして取りまとめられる予定です。事業は野村総合研究所が受託し、配信は紀伊國屋書店が担当します。

プロジェクトの対象13作品の配信スケジュールは以下の通りです。各作品のダウンロードは3月3日まで可能です。

<2月1日配信>
  • 「絵本江戸紫」(1765年)著者:浪花禿箒子 画:石川豊信
  • 「平治物語」第一軸・三条殿焼討巻(1798年) 写:住吉内記
  • 「おほかみ」(1889年)原作:グリム兄弟 訳:上田萬年
  • 「コドモのスケッチ帖 動物園にて」(1912年)著者:竹久夢二
  • 「羅生門」(1917年)著者:芥川龍之介
  • 「河童」(1927年)著者:芥川龍之介
  • 「エロエロ草紙」(1930年)著者:酒井潔
<2月8日配信>
  • 「遠野物語」(1910年)著者:柳田國男
  • 「硝子戸の中」(1915年)著者:夏目漱石
  • 「腕くらべ」(1918年)著者:永井荷風
  • 「春と修羅」(1924年)著者:宮澤賢治
  • 「四又の百合:宮澤賢治童話集」(1948年)著者:宮澤賢治
  • 「きしゃでんしゃ」(1953年)出版:トツパン

「絵本江戸紫」では、江戸中期における女性の生活文化を紹介。ファッションだけでなく、当時の道徳観をうかがい知ることもできるそうです。「エロエロ草紙」は戦前に発禁処分を受けた本で、内容は「今読むといかがわしいというよりはむしろ微笑ましいほど」だそう。「春と修羅」は宮澤賢治が生前に唯一刊行した詩集で、イーハトーブや銀河鉄道といった独特のモチーフが登場します。

閲覧には、紀伊國屋書店がパソコンやスマートフォン向けに配信しているアプリ「Kinoppy」が必要です。アプリの詳細は以下のサイトをどうぞ。

紀伊國屋書店の電子書籍アプリKinoppy|iPhone,iPod touch,iPad,Android,Windows,Mac,ソニーリーダー™で読める!

文: あおきめぐみ

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