「この種類は何?」と図書館に持ち込まれたのは、体長7~8cmの幼虫だった――。図書館員が利用者の求める情報に対して資料を提供する「レファレンスサービス」のデータベースに、ユニークな事例が掲載されているとして、はてなブックマークで話題を呼んでいます。備考欄からは、対応した図書館員の“頑張り”がうかがえます。
▽ この幼虫なに? | レファレンス協同データベース
話題の事例は、秋田県能代市の能代市立図書館で相談されたものとして、2008年に「レファレンス協同データベース」へ登録されました。質問は「この幼虫なに?」。来館した利用者が持っていたビニール袋には、ナラの木の中にいたという「大きな白い幼虫」1匹が入っていたそうです。事例調査事項のページには「7~8cmはあると思われる大きさとダイナミックな動きをみせる幼虫」と書かれており、その存在感が伝わってきます。
図書館員はチョウやガの幼虫と目星を付けて図鑑を調べたものの、該当する種類が見当たらなかったため、範囲を広げて調査。その結果、断定はできなかったとしながらも、カミキリムシの一種「シロスジカミキリ」の幼虫とよく似ていることが分かったそうです。
備考欄には「頑張って頑張って直視」と記載されており、虫が苦手だと思われる図書館員の奮闘が伝わってきます。はてなブックマークのコメント欄にも「お疲れさまですm(_ _)m」「備考欄。お疲れ様です」といったねぎらいの言葉が集まっていました。
- 作者:手代木 求
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 1997/07/01
- メディア: 大型本
※記事初出時、図書館の名称を「熊代市立図書館」と記載していましたが、正しくは「能代市立図書館」でした。読者からのご指摘により、2013年2月28日(木)午前10時35分に当該箇所を修正しました。