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国交省、扉位置のずれやコスト低減に対応する新型ホームドアの試験を実施



報道発表資料:車両扉位置の相違やコスト低減等の課題に対応可能な新たなホームドアの現地試験の実施について - 国土交通省

国土交通省によると近年、駅のホームで乗客の接触・転落事故が増加傾向にあります。特に、視覚障害者の2人に1人がホームからの転落経験があるそうです。このため、国土交通省では視覚障害者からの要望が高い駅、利用者数が多い駅から優先的に転落防止対策を進めてきました。2012年9月末の時点で、全国の約9,500駅のうち539駅にホームドアを設置済みです。しかし、扉位置のずれや多額の費用といった課題を抱えており、これらの課題に対応可能な新型ホームドアの実用化が求められています。

試験を行う駅は、西武新宿線の新所沢駅、東急田園都市線のつきみ野駅、相鉄いずみ野線の弥生台駅の3駅です。それぞれ異なる方式のホームドアが設置されます。

乗降位置可変型ホーム柵「どこでも柵」(PDF)
新所沢駅には神戸製鋼所と東京大学が共同で開発した、乗降位置が可変型のホーム柵「どこでも柵」が設置されます。列車に合わせて柵が動くことで、車両の長さや扉数の違いなどによる扉位置のずれに対応します。

田園都市線で新しいタイプのホームドアの試験運用を実施します(PDF)
昇降式ホームドアの実証試験を実施します(PDF)

つきみ野駅と弥生台駅には、ロープやバーが昇降するタイプのホームドアが設置されます。従来のホームドアに比べ、軽量化や設置コストの低減が図られています。昇降ロープ式を開発したのは日本信号、昇降バー式を開発したのは高見沢サイバネティックスです。

昇降ロープ式のホームドア(イメージ図)



文: 古関崇義

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