マンガ「HUNTER×HUNTER」に登場するキャラクターの“強さ”を解説したコラムが、はてなブックマークで注目されています。執筆したのは、東京・渋谷にある心療内科「ゆうメンタルクリニック」の医師。冨樫義博さんのマンガ「HUNTER×HUNTER」と吉田兼好が著した古典「徒然草」から、勝負の秘訣を説いています。
▽ 渋谷心療内科・ゆうメンタルクリニック秘密コラム 「HUNTER×HUNTERと徒然草に学ぶ、『勝っちゃダメ』な理由」 | ゆうメンタルクリニック渋谷院【渋谷駅0分の心療内科・精神科】
話題を集めているのは、3月20日に公開された「HUNTER×HUNTERと徒然草に学ぶ、『勝っちゃダメ』な理由」という題名のエントリー。「HUNTER×HUNTER」のコミックス30~32巻に収録されている、ハンター協会会長選挙のエピソードを例に挙げています。
次期会長の座を狙いながらも、決して選挙に“勝とうとしない”パリストン=ヒル。パリストンとは対照的に“勝とうとする”チードル=ヨークシャーは、ジンというキャラクターにどうしたらパリストンに勝てるか問います。チードルに対し、ジンは「アイツは 勝とうと思ってない 負けようとも 思っていない だから強いんだ」と答えます。
コラムでは、ジンのこの発言に注目。「徒然草」第110段の「勝たんと打つべからず。負けじと打つべきなり」という一節を引用し、ゲームの秘訣は「勝とうとするな。負けないようにしろ」だと説明しています。
医師によると、「負けまいとすること」は「勝つ」より難しく楽しいことで、逆に「勝ちたい」という気持ちには「早く勝って、勝負を終えて、ラクになりたい!」という気持ちが表れているそう。パリストンの強さは「負けない」ために自分が大変になる提案をし、楽しんでいるところだと記しています。
はてなブックマークのコメント欄には、「これは深い」「パリストンからここまで学べるとは」「パリストンのメンタル部分は見習うところ多々ですね」などの声が寄せられています。
- 作者:冨樫 義博
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2012/12/28
- メディア: コミック