はかない世の中であるならば、せめて浮かれて暮らしたい――そんな人々の気持ちを表現した「浮世絵」の展覧会が、東京・丸の内の三菱一号館美術館で6月22日(土)から9月8日(日)まで開催されます。同展では、3会期にわたって約600点を展示。葛飾北斎が描いた唯一のすごろく、“東京スカイツリー”が描かれているとして話題を呼んだ浮世絵なども披露します。
▽ 三菱一号館美術館 | 新しい私に出会う、三菱一号館美術館
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「浮世絵 Floating World-珠玉の斎藤コレクション-」では、江戸から明治にかけて描かれた浮世絵を、「浮世絵の黄金期―江戸のグラビア」「北斎・広重の登場―ツーリズムの発展」「うつりゆく江戸から東京―ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線」の3つのテーマに分けて紹介します。各テーマの展示期間は以下の通りです。
- 第1期「浮世絵の黄金期―江戸のグラビア」
- 6月22日(土)~7月15日(月・祝)
- 第2期「北斎・広重の登場―ツーリズムの発展」
- 7月17日(水)~8月11日(日)
- 第3期「うつりゆく江戸から東京―ジャーナリスティック、ノスタルジックな視線」
- 8月13日(火)~9月8日(日)
第1期には、現存唯一となる鈴木春信の連作「風流やつし七小町」や、初代歌川豊国、東洲斎写楽などの作品が登場します。第2期では、風景表現が主要なジャンルとして確立されるきっかけとなった、葛飾北斎の「冨嶽三十六景」や歌川広重の「東海道五拾参次之内」を展示。第3期では、「浮世絵にスカイツリーが描かれていた?!」と話題を呼んだ、歌川国芳の「東都三ツ股の図」が披露されます。入場料は大人が1,300円、高校生・大学生が1,000円、小・中学生が500円です。
遠くに見えるスカイツリーらしき建物。展示を見た後、実際にスカイツリーを見に行くのもいいかも?
館内のミュージアムカフェ「Café 1894」では、展覧会に合わせたドリンクやフードメニューを用意。葛飾北斎の「富嶽三十六景 凱風快晴」を表現した「富士山フロート」は、3色のジュレで作られたグラデーションが鮮やかです。