ひと夏に日本で観測される「落雷」は、多い年で約100万回、少ない年でも約10万回だそう。どこに落ちるか分からない雷から身を守るためには、比較的安全な退避場所や、落雷の危険がある場所などを知っておくことが大切です。外出先で雷に遭遇した場合の対策や、身を守るために知っておきたいことなどをまとめました。
■ 落雷の危険性がある場所とは
雷雲の位置次第で、雷は場所を選ばず落ちます。建物や木、電柱、煙突、鉄塔など近くに高いものがあると、それらを通って落ちる傾向があるとのことです。
▽ 気象庁|雷から身を守るには
<外で雷に遭遇したら>
グラウンドやゴルフ場、屋外プール、堤防や砂浜、海上などの開けた場所では人に落雷する可能性が高くなるため、早めに安全な空間へ避難する必要があります。比較的安全な場所としては、鉄筋コンクリート建築や自動車(オープンカーを除く)、バス、列車の内部が挙げられます。木造建築の内部も基本的には安全ですが、すべての電気器具、天井・壁から1メートル以上離れるとさらに効果的だそうです。
■ 金属類は危険? 身を守るために知っておきたいこと
▽ NHK そなえる 防災|コラム|雷から身を守るために
▽ エースライオン(株):知ってて安心、雷のよけ方
車や家の中にいても、100パーセント安全が保証されるわけではありません。電話線や電線とつながった電話機や電気機器、水道の蛇口などの金属に触れていると、屋内でも高電圧傷害を受ける可能性があります。メガネや時計などの金属類は「持っていてもいなくても、落雷の危険性には変わりありません」とのこと。またゴム製の長靴などの絶縁物を身に着けていても、雷から身を守る効果は「まったくない」そうです。
■ 落雷の可能性をチェック
▽ 気象庁 | レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)
気象庁のWebサービス「雷ナウキャスト」では、雷発生の可能性や雷の激しい地域の詳細な分布を、1時間先までの予報として提供しています。雷の活動度を示すレベルは4段階あり、それぞれを色で表示。活動度2~4が予測された場合は落雷の危険性が高まっているため、建物内に避難するなどの対策が必要です。活動度1の地域では、1時間以内に落雷の可能性があります。
Title Photo by Benjamin Stäudinger