日本ユニフォームセンターは帝国繊維などと協力し、熱中症対策に効果がある冷却ベスト「Cooling by the space technology 冷却下着ベスト型」を開発しました。独立行政法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)のブランド「JAXA COSMODE」製品として、5月30日(金)に発売。2014年度の販売数は1,000着限定です。ベストに張り巡らせたチューブに4度前後の冷水を循環させ、上半身を冷却します。
▽ JAXA | JAXAオープンラボ公募制度を通じて開発された、冷却ベストの販売について
冷却ベストは、チューブを張り巡らせたベスト本体に、冷却水を循環させるポンプユニットが備え付けられています。水はタンク内の氷で冷やし、1リットルの容量で約30分間持続。着衣部はストレッチ性があり、家庭での洗濯が可能です。
日本ユニフォームセンターが着用服内の温度を調べた結果、ベストを着用した場合は33度、未着用の場合は39.7度と6.7度の差異があり、疲労度も違ったとのことです。
冷却ベストは、国内の企業や大学などが宇宙航空産業に参入する公募型共同研究制度「JAXAオープンラボ公募制度」により誕生しました。日本ユニフォームセンターは、2008年度からJAXAの「次世代先端宇宙服の研究」に参画。同社が持つユニフォームのパターン設計や縫製技術で、冷却下着の研究をサポートしてきました。