「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015」は、京都で計9ヶ国14組の作家が展示を行う国際写真祭です。京都市内の15ヶ所の歴史的・近現代的な建築を会場とし、4月18日(土)から5月10日(日)まで開催されます。3回目となる今年は「TRIBE(部族)」をテーマに、世界の先住民文化や現代ポップカルチャーなどを横断的に取り上げます。
▽ KYOTOGRAPHIE
KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 2015では「TRIBE – あなたはどこにいるのか?」をテーマに、意思や価値観で結ばれた人種や国境を越えるさまざまな人の集まりを“現代の部族”とし、写真の展示を通して多様な“人間のつながり”を見せるそうです。
今年の展示は、幕末に撮影された、一般初公開の希少な武士の肖像写真、名門ブルーノート・レコードで撮影担当だったフランシス・ウルフの写真プリント、南アフリカのアーティストであるロジャー・バレンの日本初個展などが見どころ。他にも、コンゴのファッション愛好家「サプール」を扱う、ボードワン・ムアンダの作品などが展示されます。
ギメ東洋美術館よりアポリネール・ル・バ [日本の武者]、1864(C)Guimet National Museum of Asian Arts
フランシス・ウルフ[ジョン・コルトレーンアルバム『ブルー・トレイン』に使用された写真]、1957(C)Mosaic Images LLC.
期間中は展覧会場のほか、市内の画廊やカフェなど約50ヶ所の会場で、国内外の若手作家展を中心としたイベント「KG+」、トークショーやワークショップなどの「パブリックプログラム」が開催されます。
入場券は、期間中全会場に各1回ずつ入場できる「パスポート」と、特定の会場に1回限り入場できる「チケット」があります。パスポートは、一般が2,500円で学生(大学・高校・専門生)は1,500円。4月17日(金)まで販売される前売りのパスポートは、一般が2,000円です。展覧会場の堀川御池ギャラリー・嶋臺(しまだい)ギャラリー・両足院(建仁寺内)のチケットは、一般が700円、学生が500円。上記以外の会場は、一般・学生が500円です。
ロジャー・バレン[擬態]、2005(C)Roger Ballen
ボードワン・ムアンダ[バコンゴの「サプール」]、2008(C)Baudouin Mouanda
展覧会場・アーティスト一覧:
- (1)虎屋 京都ギャラリー
- フランス国立ギメ東洋美術館・写真コレクション/Last Samurais, First Photographs – サムライの残像
- (2)有斐斎 弘道館
- ルーカス・フォーリア/A Natural Order ―自然に向かう人々
- (3)京都市役所前広場
- マルティン・グシンデ/フエゴ諸島諸先住民の魂 ―セルクナム族、ヤマナ族、カウェスカー族
- (4a)コム デ ギャルソン京都店・(4b)堀川御池ギャラリー
- ロジャー・バレン/Shadowland 1969-2014 ロジャー・バレンの世界
- (5)嶋臺(しまだい)ギャラリー
- フランシス・ウルフ/A Vision of Jazz: フランシス・ウルフとブルーノート・レコード
- (6)ギャラリー素形
- ノ・スンテク/reallyGood, Murder
- (7)誉田屋源兵衛 黒蔵
- マルク・リブー/「Alaska」 presented by CHANEL NEXUS HALL
- (8)無名舎
- 山谷佑介/Tsugi no yoru e
- (9)花洛庵(野口家住宅)
- ヨシダ キミコ/All that’s not meー私じゃないわたし
- (10)両足院(建仁寺内)
- 榮榮&映里(ロンロン&インリ)/妻有物語
- (11)ASPHODEL
- オリバー・ジーバー/イマジナリー・クラブ
- (12)祇園新橋伝統的建造物(パスザバトン京都祇園店)
- フォスコ・マライーニ/海女の島:ルガノ文化博物館コレクション
- (13)SferaExhibition
- ルイ・ジャム/チェルノブイリ
- (14)村上重ビル 地下
- ボードワン・ムアンダ/コンゴの紳士たち、「サプール」の美学
▽ http://www.kyotographie.jp/2015portal/exhibition