“御朱印ガール”からIngressユーザーまで　幅広い層から注目される御朱印

寺社を訪れた際に参拝した印としていただける「御朱印」は、“御朱印ガール”の存在などから広く認知されるようになってきました。本来は参拝者が写経をお寺に納めた際にいただく証だったそうですが、現在では集めた御朱印を記録するブログが登場したり、寺社独自の「御朱印帳」が作成されたり。スマホ向けゲーム「Ingress」をプレイしながら御朱印集めを始める人もいます。身近になりつつある御朱印について紹介します。

■ 「御朱印」とは？

▽ 御朱印集めガイド-御朱印帳やもらい方

御朱印には、寺社の名前と独自の印が記されます。一般的には「御朱印帳（御朱印帖）」と呼ばれる専用の帳面に、僧侶や神職、寺社の職員などの手で書いてもらいます。スタンプラリーのように自分で印を押すわけではありません。寺社ごとに書き方が異なるため、本来の目的である「参拝の証」とは別に、その美しさを鑑賞する楽しみ方もあります。

御朱印をいただく際は、まず寺社への参拝をします。その後に社務所などの「御朱印所」に向かい、丁重にお願いして御朱印帳を渡しましょう。お礼の代金は300円前後で、支払いについてはあらかじめ提示されている寺社、提示されていない寺社などさまざま。敬意を払って寺社を巡りましょう。

＜イラストやユニークなものなど、集める楽しさ＞

ようみょう（id:yoyorinrinyuyu）さんは、各地の寺社の御朱印をはてなブログにまとめています。この記事では、立派な天狗の絵が付いた古峯神社（栃木県鹿沼市）の御朱印や、カラフルな烏森神社（東京都港区）の御朱印など、特徴的なものを取り上げています。

▽ 美しいアートな御朱印・珍しい御朱印集めまとめ - h-kikuchi.net

小心（id:shousin）さんは、いただいた御朱印をスケッチし、簡単な豆知識もあわせて公開しています。目標だったというスケッチ100枚を2015年4月に達成。イラストには御朱印だけでなく、その地域ならではのグッズやお菓子なども描き込まれていて、文化や地域性を感じられます。

▽ １金閣寺（きんかくじ） - 御朱印スケッチ

■ 御朱印帳、どんなタイプを使う？

御朱印帳で一般的なのは、広げて眺められる蛇腹式。他に、本のようにひもでとじられているもの、バインダータイプのもの、装丁や和紙にこだわったものなどがあります。文具店や書店で入手できるほか、寺社によってはオリジナルの御朱印帳を販売しています。どれにしようか迷ったら、初めて御朱印をいただく寺社でオリジナルのものを購入してみるのも良さそうです。