8月1日(土)に前篇が公開される実写映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」。全国上映に先駆け、7月21日に5都市で完成披露試写会が開催されました。“実写化は困難”とされていた同作。試写会後には、実写だからこそより鮮明に描かれた悲惨な世界観に「壮絶」「もはやホラー」などの感想が集まりました。数々の特撮作品を手掛けてきた監督・樋口真嗣さんをはじめとするクリエイターが集結し、“技術”と“覚悟”をもって映像化に挑んだ同作を、試写会参加者はどう捉えたのでしょうか。脚本家による制作秘話とともに紹介します。
■ なぜ原作通りではないのか 脚本・町山智浩さんが語る制作秘話
映画評論家の町山智浩さんは、樋口監督から直々にオファーがあり脚本を担当したとのこと。7月21日に放送されたTBSラジオ「たまむすび」では、原作と映画で設定が大きく変わったことについて背景を明かしました。
▽ https://www.youtube.com/watch?v=ioX-G_RKTqs
主人公・エレンのキャラクター性を変更したのは、原作者・諫山創さんの要望だったそう。「エレンを非常にリアルな、巨人を見ると恐怖で身動きもできなくなっちゃうような青年として描いてくれ」というリクエストを受け、エレンを中心に登場人物や周辺環境などを組み立て直したとしています。当初、諫山さんの要望を取り入れるのは難しく感じたという町山さん。しかし、原作の“ヒーロー性”をそぎ落とし“普通の青年”として描いたエレンを「地獄に突き落とす」ことで、映画版は「ものすごい厳しくてキツいドラマ」になったと説明しています。
この放送を受け、諫山さんはブログで「打ち合わせでは好き勝手無茶言ってすいませんでした...」とコメント。加えて、ファンには「どうか、原作好きでいてくれる方もどうか!映画の方も何卒よろしくお願いします!」と呼び掛けています。
■ 壮絶・絶望感・容赦なし・爽やか……試写会参加者の感想
<本当にPG12でいいのか 想像以上に“壮絶な描写”>
▽ 映画「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」 の感想 - モンキー的映画のススメ
数多くの映画をレビューしているモンキーさんは、迫力があったという巨人の描き方に言及。「村人たちを捕食する描写はかなりエグいです」「もはやホラー」と表現の生々しさを語るとともに、最近の邦画の中では「例を見ない作り込み」だと絶賛しています。
また、エンドクレジットで表示される同作のタイトルが「昭和の特撮モノを思わせる字体」であったことにも感激したとのこと。音楽も怪獣映画を彷彿(ほうふつ)とさせる緊迫感があり、特撮作品を多く手掛けてきた樋口監督らしさが表れていたようです。レビューの締めくくりでも「とにかく見所は捕食です!ここの描写はホントすごい!!よくやった!」と触れているように、特に捕食のシーンに強い感銘を受けた様子。原作でも特にインパクトのある描写だけに、実写版でもリアリティーを追求しているようです。
<「この映画の凄さは、予告編では絶対に伝わらない」>
▽ http://d.hatena.ne.jp/shi3z/20150722/1437513836
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンまで展示を見に行くほど“進撃ヲタ”だというshi3zさんは、当初「果たして実写で立体機動のアクションがキマるのか」と不安に感じていたとのこと。ワイヤーを使って体を引っ張り上げるような演出は「物理的な動きになる」ため、躍動感が損なわれるのではないかと思ったそうです。立体機動装置を使ったアクションは、予告映像で数カット公開されていました。
▽ https://www.youtube.com/watch?v=Viqy8VflTyA
映画で立体機動装置のシーンを見たshi3zさんは「やった。これだ、これだよ見たかったのは」とコメント。原作者・諫山さんも制作に参加して作り上げた新たな世界観については「実写でなければできない、本当の恐怖と絶望を余すとこなく表現した、全く新しい『進撃の巨人』」「惜しいかな、この映画の凄さは、予告編では絶対に伝わらない。マジで怖いからだ」と語っています。
<壮絶、なのに爽やか>
▽ http://wadainews.hatenablog.com/entry/2015/07/22/113107
アニメ映画「サマーウォーズ」などを手掛けた細田守監督(@hosodamamoru)は「凄かった。壮絶だった。なのに読後感はなぜか爽やかなのがすっごい不思議!」とツイート。KADOKAWAの代表取締役・井上伸一郎さん(@HP0128)は「石原さとみさんのコメディエンヌぶり、長谷川博己さんのヒーローぶりがグッドです!」と、出演者の印象を語りました。
このほかにも「実写化は無理です出来ません観たくないって思ってる人にぜひ観てほしい」「原作の、平和なシーンから次のページめくったら突然巨人出てくるようなヒヤッとする怖さもあって飽きない」などの感想ツイートが続々。大多数の観客が「想像以上に怖かった」と映像の迫力に言及しており、音響にこだわった映画館などで見たくなります。
「進撃の巨人 ATTACK ON TITAN」
- 公開日
- 前篇:2015年8月1日(土)
- 後篇:2015年9月19日(土)
- 出演者
- 三浦春馬/長谷川博己/水原希子/本郷奏多/三浦貴大/桜庭ななみ/松尾諭/渡部秀/水崎綾女/武田梨奈/石原さとみ/ピエール瀧/國村隼ほか
- スタッフ
- 監督:樋口真嗣/特撮監督:尾上克郎/脚本:渡辺雄介・町山智浩/音楽:鷺巣詩郎
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