京都水族館(京都市下京区)は、生きた状態に近い「ダイオウイカ」の標本を、12月24日(水)と12月25日(木)の2日間限定で公開しています。丹後半島の伊根浦(京都府伊根町沖)の定置網に掛かったもので、連絡を受けた飼育員が現地に駆け付け、ダイオウイカであることを確認したそう。体長は約320cm、体重は約70kgです。
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世界最大の頭足類の仲間であるダイオウイカは、水深約400m以上の深海に住むとされています。まれに浅い海域にも出現しますが、その姿を目にする機会はあまりないそうです。
伊根浦で仕掛けられた定置網にダイオウイカが掛かったのは12月23日の早朝。衰弱していたため「残念ながら死亡してしまった」そうですが、謎に包まれた生態の解明に役立てるため、持ち帰って今後の調査・研究に生かすとのことです。京都水族館は、ブルーシートの上で広げた巨大なダイオウイカの写真をサイトで紹介しています。
生きた状態に近い標本は貴重であることから、大きさや体色などを実際に観察できるよう、同館はダイオウイカの標本を館内で展示しています。場所は1階の大水槽横「休憩ゾーン」です。