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「ラッスンゴレライ」はどこが面白かったのか -【はてなの風景61】



「ラッスンゴレライ」はどこが面白かったのか - 日々の音色とことば

ブログ「日々の音色とことば」の柴那典さん(id:shiba-710)による「ラッスンゴレライ」の分析が、ネット上で話題となっています。基本的な指摘として、「三三七拍子」をベースにしていることを挙げています。このリズムが、飲み会のコールにも通じる「語呂の良さ」に生かされているとのこと。さらに、シンコペーション、いわゆるリズムが「食って」いる気持ち良さにも言及しています。「いや、ちょっと待って、ちょっと待って、お兄さん」の「いや」が重要なのだそうです。

さらに、コンビの一人が「三三七拍子」を保っているのに対して、もう一人がどんどんリズム的、言葉の意味的に逸脱していくところが良いとしています。少し引用すると、「『♪ちょ、ちょ、ちょっと待て、オニさん』ここが、子供とかいろんな人が真似したくなるポイントだと思う。『♪タタタン・タタタン・タタタン・タン』から『♪タン・タタン・タン・タン・タタタン』へ」と考察。その上で、「さらに続く『♪意味わからんからやめて言うたけど もうラッスンを待ってまっすん』はかなりテクニカルだ。『3(やめて)・3(言うた)・2(けど)』で裏拍に乗っかる。そしてシンコペートしたまま『もうラッスンを待ってまっすん』を駆け抜ける」と解説しています。

結論として、「『意味の逸脱』と『リズムの逸脱』の倒錯が起こっている。それが『ラッスンゴレライ』の面白さだ、と思うわけなのです」とまとめています。この記事に、はてなブックマークで多くのコメントがつきました。


「一番丁寧でしっくり来るラッスンゴレライ論だった」

「あれを面白がる人は動物的な部分で楽しんでるんだと思うけど、その"動物"を観察する"学者"がいるのがまた面白い」

「耳に残る理由はわかったが、どこが面白いのかの分析にはなっていないという」

「NSCで教科書として配布したほうがいいブログだと思います!」

「『ラッスンゴレライ説明してね♪』に全力で答えたエントリ」

「ラッスンは"面白い"ではなくて"楽しい"って解釈でいいと思う」


とのことでした。


Title Photo by Jorge Franganillo

文: 新野漸

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