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柚希礼音さん主演のミュージカル版バイオハザードは、アドリア海沿岸の城塞都市が舞台 制作者が構想を語る



『ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~』特設サイト 梅田芸術劇場

原作は、CAPCOM(カプコン)が手掛けているサバイバルホラーゲーム「バイオハザード」。1996年に発売されて以来さまざまなシリーズ作品を展開し、2017年には最新作「バイオハザード7」がPlayStation VRに対応することでも話題を集めました。2002年から公開されているハリウッド映画も世界各国で人気を博しており、2016年12月には世界公開に先駆けてシリーズ6作目「バイオハザードⅥ:ザ・ファイナル」が日本で上映されることも決定。2016年でゲームシリーズ生誕20周年という節目を迎えた現在も、幅広い展開でその世界観を広げつつあります。

制作発表会に出席したのは、リサ・マーチン役の柚希礼音さん、ベルナルド・チャベス役の横田栄司さん、ダン・ギブソン役の渡辺大輔さん、ロブロ役の平間壮一さん、ロベルト・レコ役の海宝直人さん(Wキャスト・東京公演のみ)、モーリス・グリーン役の吉野圭吾さん。また制作スタッフとして、脚本・演出のG2さん、音楽の和田俊輔さん、監修を務めるカプコンの小林裕幸さんも登壇しました。

(左から)海宝直人さん、吉野圭吾さん、横田栄司さん、柚希礼音さん、渡辺大輔さん、平間壮一さん

「ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~」は、これまでに「マイ・フェア・レディ」「嵐が丘」などの舞台を手掛けてきた演出家・G2さんが生み出すオリジナルミュージカル。“人類を滅亡へと向かわせるウイルスとの壮絶な戦い”というゲームのモチーフを取り入れつつ、生き抜こうと戦う登場人物たちの純粋かつ力強い姿と、地球全体の生命の神秘を描きます。柚希さんが演じるのは、記憶を失いながらも凛々(りり)しく大胆に立ち向かっていくリサ・マーチン。会見では「ゲームでも映画でもすごく有名なバイオハザードをどのようにミュージカルにするのか、とても楽しみです」とコメントしました。

リサ・マーチン役 柚希礼音さん

小林さんは「バイオハザードでまた新たなエンターテインメントができるのはとても嬉しいこと」と、シリーズとしての新たな挑戦について言及。G2さんには「描きたいバイオハザードを思いっきりやってほしい」と伝えたことを明かし、「ゲームの設定や世界観やキャラクターとは違いますが、バイオハザードの面白さをより多くの人に知っていただきたい。楽しみにしていてください」とミュージカルならではの展開に期待を寄せました。

カプコン 小林裕幸さん

演出を任されたG2さんは、実は大の“怖がり”とのこと。オファーを受けた際は「正直とても悩みました」と当時の心境を語ります。しかし「オリジナルミュージカルであり、かつ柚希さんの退団後初の主演ミュージカルという大変貴重な機会を大切にしたい」と思い、オファーを承諾。当初は怖くて5分しか見られなかったという映画版の1作目も、全シリーズを制覇したそうです。

これからの作品づくりに当たり「小林さんから『どうぞ自由にやってください』という温かい言葉をいただき、突っ走っている最中です。柚希さんだけでなく、参加する出演者やスタッフの時間と才能と情熱を注ぎ込むに値する作品にしたい。柚希さんのファンがいっぱいできるような、魅力のある舞台にしたいと思っています」と意気込みを語りました。

演出家 G2さん

1幕は「すでにウイルスが世界に蔓(まん)延していて大変なことになっている状況」で、ヨーロッパのアドリア海沿岸にある城塞都市が舞台だそう。生き残りをかけた人々が食糧を得るべく外へ出ようとするものの、すでにゾンビが群がっている状態でどのように脱出を図るのか、という物語を考えているそうです。「その中でキーとなっているのが音楽」とG2さん。音楽とゾンビには意外な関係性があり、それが今回のオリジナルストーリーで押し出したいポイントだと語ります。

2幕には、城塞都市の外へ出た登場人物たちが向かう場所として「海の中を舞台にしたシーン」があるとのこと。舞台で海を表現することに対しては「わたしもいろいろと考えている途中。海の中では物語のキーとなるシーンが展開される。柚希さんにも肉体をフルに使っていただきます」と構想をのぞかせました。

これまでにハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」や舞台「嵐が丘」などでも音楽を担当してきた和田さんは、今作を彩る楽曲について「アドリア海沿岸の風土を感じるようなBGMを作っています」とコメント。海沿いの街らしい音楽を用意しつつ「ゾンビが出てくる恐怖感やサバイバル感、サスペンス感も出していく」と明かします。またG2さんとの打ち合わせの中で、バイオハザードという題材ではあるものの、G2さんが欲しがっているのは「ストレートなミュージカル楽曲」だと感じたという和田さん。「意外だった」との心境を明かしつつ「みなさんもご覧になると意外と思うかもしれませんが、すごくミュージカルらしいシーンもあります」と述べました。

作曲家 和田俊輔さん

ゲームファンやミュージカルファンをはじめ、多くの人に注目されている今作。柚希さんも「今までは(出演舞台の)チケットを頼まれなかったんですけど、兄の友達の友達というところからも『バイオハザードなら観に行きたい』という反応があり、ファンがいっぱいいるんだなとあらためて感じた」と、反響の大きさに触れます。

ゲームファンに「バイオハザードをやるならゲームを全部やってないと」と言われたという柚希さん。実際にプレイしたものの、どうしても最初のゾンビが倒せなかったという。

最後に柚希さんは「原作ファンが満足するような作品にするだけでなく、オリジナルミュージカルとしての良さも引き出すというハードルはすごく高い」との心境をこぼしつつも、「宝塚時代も原作が映画・ゲーム・マンガという作品が多かったので、原作ファンにも世界観を楽しんでもらいつつ、オリジナルミュージカルとしてのメッセージ性をきちんとお届けしたい。生き残れるように、勝てるように、体づくりをやっていきたいと思います」と意気込みをコメント。小林さんは「戦う女性というのはゲームにも映画にも登場しますが、柚希さんにはリサという役で新しいキャラクターを作っていただければと思っています。思いっきり演じてください」と柚希さんを激励しました。

「ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~」は、9月30日(金)から10月12日(水)まで東京・赤坂ACTシアターで、11月11日(金)から11月16日(水)まで大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演されます。

ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~

<公演概要>
  • 東京:赤坂ACTシアター
    • 2016年9月30日(金)~10月12日(水)
  • 大阪:梅田芸術劇場メインホール
    • 2016年11月11日(金)~11月16日(水)
<キャスト>

リサ・マーチン:柚希礼音
ベルナルド・チャベス:横田栄司
ダン・ギブソン:渡辺大輔
ロブロ:平間壮一
ロベルト・レコ:海宝直人(Wキャスト東京)
ロベルト・レコ:村井成仁(Wキャスト大阪)
マルコ:KYOHEI
ジョー・ナッグス:壤晴彦
モーリス・グリーン:吉野圭吾
ほか

<スタッフ>

原作:CAPCOM(ゲーム『BIOHAZARD』)
脚本・演出:G2
作曲・音楽監督:和田俊輔
監修:小林裕幸(CAPCOM)
企画・制作・主催:梅田芸術劇場
Twitter:@biohazard_vog

文: あおきめぐみ

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