南高梅を使ったものやブランデーで漬けこんだものなど、多種多様なフレーバーで女性を中心に大人気のお酒、梅酒。実は梅雨時期の頃は、青梅が市場に出回る最盛期なんです。最近では、スーパーや青果店で青梅を購入して、自宅で梅酒を漬ける方も多いですが、おいしい果実酒は「梅酒」だけじゃないんです。今日は、果実酒の王道「梅酒」のおいしいレシピを始め、ゆず酒やいちご酒など、自宅で楽しめる果実酒の作り方を紹介します。
■種類いろいろ!あなた好みの梅酒を作ろう
<基本の漬け方>
まずは「ホワイトリカー」を使った、基本的な梅酒の作り方を紹介します。
▽梅講師直伝① 極上❤基本の梅酒 by 梅ミッキー 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが320万品
用意するのは、以下の材料。
- 梅(南高梅)・・・1kg~1.5kg
- ホワイトリカー・・・1本(1800ml)
- 氷砂糖・・・700g
- 4Lびん(5号)
梅は洗った後しっかりと水気をとり、竹串でヘタをとります。通常は1時間ほど水に浸してから使用しますが、南高梅は皮が薄くアクが無いので、必要ありません。ビンに梅と氷砂糖を交互に入れ、最後にホワイトリカーを注いだら、冷暗所で6ヶ月以上保存します。1~3年ほど漬け込んだほうが、まろやかでコクのある梅酒に仕上がります。また、1年以上漬ける場合は、実を取り出すのがポイントだそう。ロックやソーダ割りにして、おいしくいただきましょう。
<梅農園が教える梅酒の漬け方>
梅作りが盛んな和歌山県みなべ町にある、梅農園直伝の梅酒のレシピがこちら。ホワイトリカーではなく、焼酎を使用しています。じっくりとおいしさを引き出し、梅本来の味わいが楽しめます。
<大人の味!ブランデー梅酒>
▽ブランデー梅酒の作り方 by 荻窪鈴木青果店の自家製梅干しちょっと良い話
ダイニングバーや梅酒が豊富な居酒屋に行くと見かけるのが、ブランデーで漬けた梅酒。こちらも、簡単に手作りすることができますよ。3ヶ月程度で味が付き、香りが良くなるのが半年後、熟成するのが1年後、もっと本格的に楽しみたい方は3年ほど寝かせましょう。
<黒糖+泡盛で梅酒>
▽沖縄ですもの(^_^)泡盛で黒糖梅酒♪ by nanoなの 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが320万品
ホワイトリカーの代わりに泡盛、氷砂糖の代わりに黒糖を使った梅酒レシピがこちら。黒砂糖はブロック状のものではなく、粉のもののほうが溶けやすいそうです。なければ、おろし金でおろすのがベター。いつもと同じ味に飽きたときは、挑戦してみてはいかがでしょう。
<焼酎、ジン、ウォッカ…どれで漬けるとおいしい?>
さまざまなフレーバーが楽しめるのが梅酒の醍醐味ですが、果たして一番おいしいのはどのリキュールで漬けた梅酒なのでしょうか。梅酒を愛してやまないライターが挑戦した、デイリーポータルZの記事が大変参考になります。
このエントリーの中で使用したのは、ホワイトリカー、霧島(イモ焼酎)、ブランデー、鍛高譚(シソ焼酎)、ラム、ウォッカ、ジン、テキーラ、トリス(ウイスキー)、マッカラン(ウイスキー)の10種類。これを1ヶ月寝かせて試飲した結果、一番おいしかったのは霧島(イモ焼酎)だったそうです。1ヶ月という短い期間であったため、全体的に浅い漬かりだったそうですが、「焼酎系は間違いなく美味」とのこと。ぜひ参考にしてみてください。
<漬けた後の梅は甘露煮に!>
▽梅の甘露煮(梅酒の梅使用) by けゆあ 【クックパッド】 簡単おいしいみんなのレシピが320万品
そのまま食べてもおいしい、梅酒を漬けた後の「梅」ですが、甘露煮にしてみるのはいかがでしょうか?お茶うけにもピッタリなほか、長期保存も可能とのことです。
■今が旬!ビワ酒
▽http://www17.ocn.ne.jp/~ponton/kajitsushu/biwa.html
青梅と同じ、6月に旬を迎えるのがみずみずしい果肉を持つ、ビワ。レモンと一緒に漬けこんで、初夏の爽やかな風味を味わいましょう。定番のホワイトリカーのほか、ブランデーで漬けても美味。熟成期間は、やはり1年以上がベターのようです。
■女性に大人気のアンズ酒
▽http://www17.ocn.ne.jp/~ponton/kajitsushu/anzu.html
居酒屋でも女性に大人気のアンズ酒。もともとアンズは中国が原産地で、古くから薬用として愛用されていた果実です。アンズ酒を作るときは、漬けてから3ヶ月程でアンズを取りだすのがポイント。
■あま~い香りのイチゴ酒
▽http://www17.ocn.ne.jp/~ponton/kajitsushu/ichigo.html
5月に旬を迎えるイチゴですが、近年ではビニール栽培の発達により、年中食べられるフルーツとしても親しまれています。イチゴ酒は2ヵ月ほどで熟成を迎えるので、「すぐに飲みたい!」という方にピッタリです。ただし、暖かく雑味が増えやすい5~6月頃に漬ける場合は、冷蔵保存するのがポイント。取り出した後のイチゴはジャムにしても美味。
■ビタミンCたっぷり!キウイ酒
国内では冬から春にかけて市場に出るキウイは、100g中に80~100㎎もビタミンCを含んだ、美容にいいフルーツ。お酒にすると、さっぱりとして爽やかな味が楽しめます。他の果実酒にはない、薄黄緑色のできあがりがとっても綺麗です。
■ほんのりすっぱいユズ酒
▽http://igatake.blog64.fc2.com/blog-entry-204.html
皮と一緒に漬け込むユズ酒は、保存してから1ヶ月ほどで飲むことができます。皮は1週間後、実は2ヶ月後に取り出しましょう。こちらも程よい酸味が楽しめます。
■冬に作りたいカリン酒
▽カリン酒の簡単レシピ!寒い季節の果実酒の作り方 [ホームメイドクッキング] All About
果糖、リンゴ酸、クエン酸、カロチン、タンニン、ビタミンC、ミネラルを多く含み、咳止めや疲労回復にも効果があるカリン。黄色く熟して香りが豊かなものを選び、氷砂糖、ホワイトリカーと一緒に漬けましょう。風邪を引きやすい冬にピッタリなお酒です。
■その他にもレパートリーいろいろ!
今回紹介したのは、ほんの一部の果実酒。そのほかにも、イチジクやバナナ、ザクロ、リンゴなど、さまざまなフルーツをお酒として楽しむことができます。ぜひ以下のサイトを参考にしてみてください。
▽果実酒の作り方
▽http://www.geocities.jp/yoshi2915/kajitsushu1.html
▽レシピNAVI | 焼酎SQUARE
▽http://www17.ocn.ne.jp/~ponton/kajitsushu/
おいしく楽しい果実酒作りですが、覚えておきたいのが、「酒税法」。使用するリキュールは必ず、アルコール度数20度以上のものを選び、漬けたものは家庭内で消費するようにしましょう。第三者に振舞うのは、無料であっても違法とみなされるおそれがあります。また、ブドウやヤマブドウは果実酒にすることができません。
自分好みの甘さや熟成度が楽しめる手作り果実酒。ぜひ、チャレンジしてみてくださいね。
Title Photo by rok1966