12月8日(水)、「アート」「エンターテイメント」「アニメーション」「マンガ」の4部門で国内外の優れた作品を表彰する、「第14回文化庁メディア芸術祭」の受賞作品が発表されました。数多くの応募作品の中から、アニメーション部門では「四畳半神話大系」が大賞に輝きました。同部門でテレビアニメ作品が大賞を受賞するのは、今回が初めてです。
▽ http://plaza.bunka.go.jp/festival/
▽ http://plaza.bunka.go.jp/festival/2010/animation/TheTatamiGalaxy/
アニメーション部門に応募された425作品の中から大賞に輝いた「四畳半神話大系」は、森見登美彦さんの同名小説を原作とするテレビアニメ。今年4月から7月にかけて、フジテレビのノイタミナ枠で放送されました。今回の贈賞理由について審査委員会は、「テレビ的制約を逆手に取った、豊かな表現力」とし、週に1話というテレビアニメの放映サイクルを利用した反復描写や、オリジナリティあふれる表現を高く評価しています。
これを受け、「四畳半神話大系」の公式ブログでは、監督を務めた湯浅政明さんのイラスト入りコメントが掲載されています。湯浅監督は、2004年にも映画「マインド・ゲーム」でアニメーション部門の大賞を受賞しており、今回で2回目となります。
▽ http://yojouhan.noitamina.tv/blog/archives/1105
原作者の森見登美彦さんも、自身のブログでお祝いのコメントを発表。先日、著書『ペンギン・ハイウェイ』が第31回日本SF大賞を受賞したばかりということもあり、「それにしても今年はめでたいことが続き過ぎる。運を使い果たしたのではないか。登美彦氏はすでに来年を恐れている」と記しています。
そのほかの大賞は、アート部門が音響彫刻「Cycloid-E」、エンターテイメント部門がTwitterを用いたジェネレーター「IS Parade」、マンガ部門は岩明均さんの『ヒストリエ』が受賞しています。また、アニメーション部門の優秀賞には、以前はてなブックマークニュースでも紹介した自主制作アニメ「フミコの告白」も選ばれています。
▽ 見てるだけで体が浮きそう? 空飛ぶ女の子を描いた自主制作アニメ『フミコの告白』に絶賛 - はてなブックマークニュース
▽ 「フミコの告白」を作ったのはどんな人?作者のTeteさんに会ってきた! - はてなニュース