宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2月17日(木)、宇宙飛行士の若田光一さんが国際宇宙ステーション(ISS)の第38次・第39次長期滞在搭乗員に決定したと発表しました。若田さんは第39次長期滞在中に、日本人初のコマンダー(船長)としてISSの指揮をとります。
▽ JAXA|若田光一宇宙飛行士の国際宇宙ステーション(ISS)長期滞在の決定について
若田さんは、2013年末から約6ヶ月間宇宙に滞在します。第38次長期滞在(約4ヶ月間)ではフライトエンジニアとしてISSの運用に携わり、宇宙環境を利用した科学実験や、日本実験棟「きぼう」を含めたISS各施設のシステム運用を実施する予定です。第39次長期滞在(約2ヶ月間)ではこれらの任務に加え、日本人初のISSコマンダーを務めます。
搭乗員の安全確保や、ミッションを確実に達成するというコマンダーの役割に対し、若田さんは「その任務の重大さを噛み締めています」とコメント。これまでの経験を生かして、全力で宇宙飛行の準備と訓練に取り組みたいとしてます。
若田さんは1993年8月に宇宙飛行士に認定され、1996年、2000年、2009年と、3回の宇宙飛行を経験。2010年3月にNASA宇宙飛行士室ISS運用ブランチ・チーフに就任し、2010年4月にはJAXA宇宙飛行士グループ長に就任しています。