国立国会図書館と文化庁は5月18日(水)、「我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承に関する協定」を結んだと発表しました。両者が連携し、歴史的・文化的に価値のある作品と資料の「所在情報の把握」「目録の作成」「収集・保存」「活用」などを進めます。この協定の対象には、テレビや音楽関係の資料のほかに、マンガ、アニメーション、ゲームなども含まれます。
▽ 国立国会図書館と文化庁との協定について~我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承~(PDF)
▽ http://www.ndl.go.jp/jp/news/fy2011/1191577_1670.html
▽ 国立国会図書館と文化庁が「我が国の貴重な資料の次世代への確実な継承に関する協定」を締結 | カレントアウェアネス・ポータル
この協定は、歴史的・文化的に価値のある作品や資料を次世代に継承するために締結されました。当面の対象分野と詳細は以下の通りです。
- テレビ、ラジオ番組の脚本や台本…保存方法の調査研究、デジタルアーカイブの構築による保存など
- 音楽関係資料(過去に日本で出版された楽譜など)…文化庁が実施する音楽資料の所在データベースの作成への協力、全国各地の音楽資料を統一して検索できるデータベースの作成、公開、活用の促進
- マンガ、アニメーション、ゲームなどのメディア芸術…書誌情報の提供、情報システムの連携、アーカイブの構築
日本では、国立国会図書館に図書、新聞、雑誌、CD、DVDなどの出版物、美術館や博物館に美術品、歴史、芸術、民俗、産業、自然、科学などの資料が保存されていますが、今回対象となった分野は、体系的な収集や保存が行われていませんでした。