「クマのプーさんは実は女の子だった」といううわさが、Twitterや2ちゃんねるで話題になりました。この真相を探るべく、原作の絵本と英語の原著を利用して検証を試みたブログのエントリーが、はてなブックマークで注目を集めています。エントリーによれば、プーは「紛れもない男の子」だそうです。
▽ 「クマのプーさん」はやっぱり男の子だった件 - 紺色のひと
「クマのプーさんは女の子」という説を検証したのは、ブログ「紺色のひと」の筆者、Asayさんです。Asayさんは絵本と原著を使い、プーの名前の由来や、性別に関するシーンを紹介しています。
「プーが女の子だった」とのうわさは、テレビ番組で紹介されたことがきっかけでTwitterなどに広まったようです。Asayさんはこのうわさを裏付ける理由に、原著のタイトルでもあるプーの本名「Winnie-the-Pooh」の「Winnie(ウィニー)」は、イギリスでは主に女の子に付ける名前だという説を挙げています。
Asayさんは「ウィニー」と名付けられた理由について、石井桃子さん訳の絵本『クマのプーさん/プー横丁にたった家』の描写を引用しています。同書によれば「ウィニー」は、名付け親のクリストファー・ロビンが飼っていた白鳥と、動物園でお気に入りだったクマの名前からとったものだそうです。Asayさんは、このモデルのクマがメスだったのではないかと推測しています。
さらに、プーの性別に触れている原著『Winnie-the-Pooh』から、クリストファー・ロビンと父親のやりとりを取り上げ、プーが男の子として描かれていることを読み取っています。これらをまとめて、Asayさんは「物語『クマのプーさん』で書かれているキャラクターであるプーさんは、紛れもなく男の子であると言えるでしょう」と書いています。
綿密な検証に、はてなブックマークのコメント欄では「すばらしい」「原典にあたるって大事」「クリストファーロビンが言ってるんだから間違いない!」といった声が集まっています。
- 作者:A・A・ミルン
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1962/11/27
- メディア: 単行本