「SASUKE」などのテレビ番組を手掛けた制作会社「モンスター・ナイン」と関連会社の「デジタルナイン」は11月11日、東京地裁に破産を申請し、同日に破産開始決定を受けました。負債額はモンスター・ナインが18億600万円、デジタルナインが17億6000万円で、2社合計で35億6600万円です。
▽ (株)モンスター・ナインほか1社 | 倒産速報 | 最新記事 | 東京商工リサーチ
モンスター・ナインは、「筋肉番付」や「スポーツマンNo.1決定戦」などのスポーツバラエティを手掛けた樋口潮さんが経営する制作会社です。「SASUKE」や「KUNOICHI」といったテレビ番組の企画制作をはじめ、格闘技イベントの企画運営などを展開していました。関連会社のデジタルナインでは、“筋肉で音楽を奏でる”をコンセプトに掲げたオリジナルミュージカル「マッスルミュージカル」の公演を運営していました。
東京商工リサーチの倒産速報によると、同社はテーマパークのオープンなどで業績を拡大し、2010年3月期の年商は24億円ありました。一方で、度重なる資金投下で資金繰りが悪化し、取引先への未払いや粉飾決算などの問題が起きていたとのこと。2010年には2006年に開園した「お台場マッスルパーク」を、2011年8月には前年にオープンしたばかりの「千歳マッスルパーク」を閉園していました。