重要文化財「鮭」などを描いた明治時代の洋画家・高橋由一の展覧会が、4月から10月にかけて東京と京都で開催されます。公式サイトには、東京海洋大学客員准教授でタレントのさかなクンが高橋由一の作品について語るコーナーが設けられています。
▽ http://yuichi2012.jp/sakanakun.html
さかなクンは、「ギョギョッ!高橋由一×さかなクン」と題したコンテンツの中で「写真とは何かが違う生々しさのような感じが、たまらないでギョざいます」と、高橋由一の作品の魅力を語っています。高橋由一の3つの作品に描かれた鮭について、味を以下のように推測しています。
- 「鮭」(東京藝術大学/重要文化財)……身の厚みや、銀鱗の輝くことからかなりのフレッシュさがありそうですが、皮のしわしわ感から塩分つよめでちょっと固そう
- 「鮭」(山形美術館寄託)……ふっくらとして、銀鱗が輝き、身の色の鮮やかさから、脂があってふんわりやわらかな身で(きっと減塩で)(甘塩)美味しそう
- 「鮭図」(笠間日動美術館)……表面も身も黒ずみ、身も半身がなく、かなり、日数がたっている
ページの最後には、高橋由一とさかなクンが描いた「鮭」「テングダイ」「鯛」の絵が、2枚ずつ並べて紹介されています。
「花魁」や「豆腐」、「山形市街図」などの作品を描いた高橋由一は、日本で最初の洋画家といわれています。教科書や切手に採用されている重要文化財の「鮭」は、代表作として知られています。
展覧会「近代洋画の開拓者 高橋由一」は、4月28日(土)~6月24日(日)に東京藝術大学大学美術館で、9月7日(金)~10月21日(日)に京都国立近代美術館で開催されます。さかなクンは、5月19日(土)に東京藝術大学で行われる事前申し込み制の講演会「由一の鮭、大解剖!」に登壇します。講演会の詳細は以下のページでどうぞ。