Google マップのストリートビューに6月28日(金)、長崎県長崎市の端島が追加されました。「軍艦島」の通称で知られる端島は、最盛期には5,000人以上が暮らす海底炭鉱の島として栄えていましたが、1974年の閉山以降は無人島になっています。ストリートビューでは、立ち入り禁止区域を含めた島の内部のほか、廃墟と化した集合住宅内も閲覧できます。
▽ Google Japan Blog: "軍艦島”をストリートビューで歩いてみよう
軍艦島は、長崎港から約19km離れた海上にある小さな半人工島です。軍艦島という通称は、戦艦「土佐」に似ていることから付けられたそう。1870年から炭鉱開発に着手し、1916年からは従業員が住むための高層鉄筋アパートが次々と建設されました。1974年1月15日の閉山後、同年4月20日には無人島に。2013年現在は、一部のみ上陸が認められています。
▽ 軍艦島上陸|みなみの風のコンシェルジュ〜南長崎エリア観光スポット情報〜
Googleは、バックパック型の撮影機材「トレッカー」を使用し、約2時間歩いて島内を撮影したとのこと。長崎市の協力により、立ち入りが禁止されているエリアを含め、島全体の撮影が実現したそうです。
廃墟となった集合住宅の周辺には、コンクリート片や木材が散らばっています。建物の壁ははがれ落ち、地面の所々で緑が茂っているのが分かります。
さらに、360度のパノラマで店内を見渡せるGoogleのサービス「おみせフォト」の機材を用いて、集合住宅内も撮影されました。今となっては珍しい白黒テレビが横たわり、ソーダの瓶や靴などはそのまま残されています。
YouTubeでは、撮影の様子を捉えた動画も公開。壁からコンクリート片がパラパラと落ちる様子や、緑に覆われた建物、空から見た軍艦島などが見られます。