台風27号と台風28号は10月23日(水)現在、日ごとに互いの距離を縮めながら、日本列島に向けて北上すると予測されています。日本気象協会によると、台風27号の進むスピードは遅く、2つ以上の台風が互いに接近することで生じる「藤原の効果」の影響もあり、今後の進路が予測しづらくなっているとのこと。同協会の天気総合ポータルサイト「tenki.jp」には、藤原の効果についての解説や、台風27号の上陸が史上3番目に遅い時期になる見込みであることが記載されています。
▽ http://www.tenki.jp/forecaster/diary/kimutaka1003/2013/10/23/2311.html
藤原の効果とは、2つ以上の台風が互いに接近し、相互関係で複雑な動きをする現象です。例としては「片方の台風が、もう片方の台風を回るように動く」「片方の台風のあとを追うようにして、次の台風も似た進路を通る」「東側の台風が北上するまで、西側の動きが停滞」などが挙げられています。
tenki.jpのコンテンツ「日直予報士」によると、台風27号と台風28号は互いに接近した後、台風28号が北東へ進路を変え、それを追うように台風27号が進んでいく予想です。しかし藤原の効果による影響で、台風の進路パターンが変化することも考えられるとのこと。このため、予想進路をこまめに確認し、早めに台風への対策をしておくよう呼び掛けています。
台風27号。今後進路パターンが変わることも予想される
また、台風27号が上陸すれば、1951年からの観測史上で3番目に遅い時期の上陸となります。これまでで最も遅い時期に上陸した台風は、1990年11月30日午後2時ごろ、和歌山県白浜町の南で観測された台風28号でした。
▽ http://www.tenki.jp/forecaster/diary/iguchi_yasuko/2013/10/23/2301.html