正倉院に納められた奈良・平安時代の宝物を展示する「第66回 正倉院展」が、奈良県奈良市の奈良国立博物館で、10月24日(金)から11月12日(水)まで開催されます。天皇皇后両陛下の傘寿を記念した今回は、華やかな宝物をそろえているのが特色とのこと。59件の宝物のうち6件が初出陳です。100年ぶりの工事が終了した正倉院「正倉」外構についても、10月25日(土)から公開を再開します。
▽ http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2014toku/shosoin/2014shosoin_index.html
同展では、例年通り宝物の概要と来歴が分かる内容・構成で展開するほか、天皇皇后両陛下の傘寿を慶祝するような華やかな宝物を用意します。展示品は、北倉から6件、中倉から28件、南倉から22件、聖語蔵(しょうごぞう)から3件の計59件。北倉に納められている聖武天皇・光明皇后ゆかりの宝物からは、天皇の身近にあった家具や調度類をまとめて出陳します。
天平美人として有名な「鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)」や、聖武天皇が使用したとされる肘付き「紫檀木画挾軾(したんもくがのきょうしょく)」、寝台「御床(ごしょう)」、大仏開眼会(かいげんえ)で履かれたと思われる「衲御礼履(のうのごらいり)」なども展示。このほか、反りのない直刀「黄金荘大刀(おうごんそうのたち)」などが登場します。
開館時間は午前9時~午後6時。金曜日・土曜日・日曜日・祝日は午後7時まで開館します。観覧料は一般が1,100円、大学生・高校生が700円、中学生・小学生が400円。「正倉」外構は、休日を除く月曜日から金曜日までの毎日、午前10時~午後3時に一般公開します。見学は無料。正倉院展の開催期間中は、毎日午前10時~午後4時に公開されます。
▽ 正倉院「正倉」外構 - 宮内庁