ジャニオタとは、メモを取る生き物である――。誰がそう言ったか定かではありませんが、とにかくメモ!というジャニオタは多いものです。「コンサートの熱気をそのまま覚えておきたい!」「好きな人の言葉はひとことも逃さず書き留めたい!」「後で読み返して何が何だか分からなくても、メモはやっぱりやめられない!」そんなみなさんのジャニオタメモ帳を、ちらりと見せていただきました。
そもそも、なぜジャニオタはメモ帳を持ち歩いているのでしょうか? それは、自分が見たジャニーズのステージを記録するためなのです。「コンサートでどんな曲を歌った?」「初披露の新曲の歌詞は?」「MCでどんな話をしていた?」など、自分にとって必要な情報を書き留め、後で見返します。メモを取る理由は人によってそれぞれですが、「コンサートのレポートを書くため」「自分の思い出として保存しておくため」「ダンスや歌、ステージに関する考察をするため」などが多数派のようです。
基本的に誰かに見せることを前提としていないため、おのおののジャニオタが自分で読んで分かるように書かれています。暗い中、立ったまま書くこともしばしばなので、字が大きく乱れたり、字の上から字を書いてしまったりすることも。「好きな曲を歌ってくれた!」「大好きなあの子が最高にかっこよかった!」そんなタイミングでのメモは、「放心状態でひとことしか書けていない」「字が乱れすぎていて読めない」など、情報がほとんど読み取れなくなってしまうこともあります。ですが、それもご愛敬。ステージのその部分が、どれだけ自分にとって興奮するものだったかが、かえってよく分かります。
■ これがジャニオタメモ帳だ! 素早く正確に書けるメモ術伝授!
▽ ジャニヲタのメモ帳には何が書いてあるのか - 月曜9時のparty people
ブログ「月曜9時のparty people」のよき(id:jetstarmine)さんは、ジャニーズJr.のファンになり、コンサートや舞台がなかなか映像化されない現実に直面し「自分の記憶でしか現場の思い出を残すものがない」と思ったそうです。それからは、ほとんどの公演でメモを取ることに。「興奮で叫びたくなる瞬間などに我慢できずメモにそのパッションをぶつけている」というよきさんのメモは「かっこいい」「待って死ぬ」など臨場感のある表現が光ります。
ブログ「降り積もる想い切々と」のあみ(id:amam__yc)さんのブログで書かれたメモ術は、ジャニオタでなくても役立つ情報です。特に「公演の日時や場所などをきちんと事前に書いておく」「情報を取捨選択し、キーワードだけを抽出してメモしていく」などのテクニックは、ジャニオタメモ以外でも役立ちそうですね。
■ あなたのすべてを書き留めたい! 美しい「日誌・網羅型メモ」!
ブログ「門限の9時」のななん(id:jump924kun)さんは、いわゆる「ステージメモ」の他に、雑誌やラジオでの発言、応援するジャニーズに関するスケジュールなどを網羅するメモを書いています。「第三者に発信、共有する為にメモを取っているわけではない」というななんさんからは「メモを取るなどジャニヲタが記憶するのは『好き』だと実感するためなんじゃないか」という名言も。
■ 一目瞭然! 「イラストメモ」派!
▽ http://mzm529.hatenablog.com/entry/2015/01/23/002811
イラストが上手なブログ「そこに壁打ち」のまざま(id:mzm529)さんは、イラストでメモをしています。スピードを重視し、棒人間を使ってメモした後、幕間を利用して描き直しているそう。劇中、舞台を見ながら描いたイラストと、幕間で描き直したイラストをBefore・Afterで披露しています。終演後さらに清書、着色した「イラストレポ」は必見です。
■ メモ初心者なジャニオタが、思い立ってメモを取ってみた!
▽ http://rmnsnmzk.hateblo.jp/entry/2015/09/15/234556
ブログ「http://rmnsnmzk.hateblo.jp/」のもい(id:rmnsnmzk)さんが「自担(好きなジャニーズ)の一挙一動を覚えておきたい」と一念発起した、実録・ジャニオタメモ。メモされた「しぬ~~~」「なにこれ にじげん」などの言葉たちが、あふれる興奮を伝えてくれます。複数回メモを取るごとに、徐々にメモの精度が上がっていることに謎の感動!
面白いのは、みなさんメモ帳に求める条件がいくつかあること。「罫線ではなく方眼」「立って書きやすいようしっかりした表紙」「荷物が多いので手のひらサイズがベスト」などなど、みなさんの希望を反映した「ジャニオタメモ帳」を製品化したら、ベストセラー商品になってしまうかもしれませんね。
ジャニオタメモを取るときに大事なことは「コンサート、舞台を心から楽しみつつ、メモを取る」ということでしょうか。メモを取ることに夢中になりすぎると、目の前の公演を楽しみ切れませんからね。特に舞台では書く音、メモ帳をめくる音が鑑賞の妨げになることもあるので「静かな場面ではメモの音を立てない」など、きちんとマナーも守りたいものです。
Title Photo by fractured-fairytales