イープラスは、日本国内で開催される公演のチケットをインバウンド(訪日旅行者)向けに販売すると発表しました。対象ジャンルは邦楽、洋楽、フェスをはじめ、舞台、2.5次元ミュージカル、スポーツなど。まずは英語・中国語(簡体、繁体)に対応し、段階的に取扱公演数や対応言語を増やしていくとしています。これに伴い、同社のエンターテインメント情報メディア「SPICE」の記事も英語・中国語(簡体、繁体)・ハングル語・タイ語で発信されます。
▽ e+(イープラス)
▽ SPICE(スパイス)|エンタメ特化型情報メディア スパイス
チケットサイト「e+(イープラス)」では、日本で開催される年間約20万公演のチケットを国内向けに販売しています。海外向けにチケットを販売する狙いについて、同社は「永続的に各種公演の来場者数を増加させていくこと」と説明。近年、海外からの旅行者が増加していることに加え、日本の人口減少が進むことで将来的に公演来場者の減少が予想されるとして、海外向けにチケット販売が必要と判断したそうです。
取り扱いは2016年7月から順次開始。対象となる公演のジャンルは幅広く用意するとのことです。当初取り扱う公演としては、ロックフェス「SUMMER SONIC 2016」、ミュージカル「SAKURA -JAPAN IN THE BOX-」、ヘヴィメタルフェス「LOUD PARK 16」、ミュージカル「黒執事」~NOAH'S ARK CIRCUS~が挙げられています。2017年には海外向けアプリを配信する予定。公演情報の入手やチケットの購入、電子チケットによる入場も自国語で利用できるようにするとしています。

また、2015年7月にスタートした同社のメディア「SPICE」の海外対応も決定。国内の音楽、舞台、クラシック、アニメ・ゲーム、イベント、アート情報を、海外に向けて発信していきます。まずはSNSや提携メディアで紹介を始め、将来的にはサイトの他言語化も進めるとのことです。