図書館蔵書検索サイト「カーリル」を運営するNota Inc.は6月1日(金)、有限会社アール・ワイ・システムが新たに設立する株式会社カーリルへの事業譲渡に合意したと発表しました。アール・ワイ・システムはこれまで、Nota Inc.と共同で「カーリル」の技術開発と運営を行っていました。
▽ http://blog.calil.jp/2012/06/nota-inc.html
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「カーリル」の全事業は、事業譲渡の合意に基づいて6月4日(月)から株式会社カーリルが引き継ぎます。株式会社カーリルは図書館市場を狙うウェブサービスを専業とし、新たな資本で事業拡大を目指すとのこと。なお、この合意による利用者への影響はないそうです。Nota Inc.は今後、新規サービスの開発に注力するとしています。
事業譲渡について、Nota Inc.の代表で「カーリル」の生みの親でもある洛西一周さんは「僕はカーリルの片親であり、自分の書いたコード(特にフロントエンドUI)もたくさん含まれているのでさびしさもありますが、いまは晴れ晴れと送り出す気持ちです。今後のカーリルの成長に一ユーザーとして期待します」とブログに記しています。
▽ Rakusai Note: カーリル事業譲渡と株式会社カーリルの船出にあたって
カーリルは、2010年3月にオープンした全国の図書館の蔵書情報と貸し出し状況を検索できるサービスです。2012年6月1日現在の月間ユニークユーザー数は約25万人です。