食欲の秋真っただ中。京都の街でも日が経つにつれて寒さを感じるようになり、ほくほくとした食べ物に心を奪われる今日このごろです。京都の“おいしいパン屋さん”を紹介するシリーズ第5弾は、秋の味覚「さつまいも」「栗」「かぼちゃ」を使ったパンを特集。温めるとさらにおいしいベーグルから、手土産にしたいデニッシュまで、8種類の秋のパンを紹介します。
■ Boulangerie MASH Kyoto(京都市下京区)
▽ 京都ぱんBoulangerie MASH Kyoto
▽ Boulangerie MASH Kyoto「まっしゅ京都」店長ブログ - 楽天ブログ
「あんぱん」特集でも紹介したBoulangerie MASH Kyoto(ブーランジェリー マッシュキョウト)には、かぼちゃを使った2種類のパンがありました。京都らしい和の雰囲気を取り入れた店内は、いつ訪れてもほっと落ち着きます。
「カボチャカレーパン」(130円)は、カレーペーストの下にごろっとしたかぼちゃが隠れています。一緒に食べると、ピリッとしたカレーの辛さにかぼちゃの甘さを加えたバランスのいい味わいを堪能できました。生地ではカレーパンならではのサクサクとした食感を楽しめます。
「カボチャと枝豆のデニッシュ」(180円)は店内の中央テーブルに並べられており、オススメメニューのようでした。生地はほどよくサクサクで、中央には大きなかぼちゃが。マヨネーズの酸味とかぼちゃの甘みが食欲を誘います。さっぱりとした後味なので、朝食に食べたくなりました。
■ グランディール御池(京都市中京区)
京都に数店舗あるグランディールですが、今回訪れたのは京都市役所のそばにある御池店。2013年12月にオープンし、ベーグルやデニッシュをはじめ、同店限定のパニーニも取りそろえています。天気がいい日は、京都市役所前の広場でベンチに座ってパンを頬張るのもいいかもしれません。
さまざまなパンが並ぶ中、購入したのは「ダノワーズマロン」(230円)。中央の栗とその周りを囲むマロンペースト、2つのマロンの味わいが楽しめます。甘さも上品で、食感はとてもまろやか。パンの生地はほどよくサクサクとしています。マロンペーストは、食パンに塗って食べてみたくなる絶妙なおいしさでした。
■ Flip up!(京都市中京区)
▽ フリップアップ (Flip up!) - 烏丸御池/パン [食べログ]
Flip up!(フリップアップ)は、京都市営地下鉄・烏丸御池駅から徒歩5分ほどの場所にあります。店を訪れてみると、ちょうどランチの時間帯ということもあってか、すでに10人ほどの行列が。店内ではトレイにたくさんのパンを乗せた人たちが、さらにパンを吟味していました。
今回選んだのは、名前がユニークな「黒ゴマぱんにさつまいもいっぱい」(200円)。ずっしりとした重みがあり、中には名前の通りさつまいもがいっぱい入っています。
中身が詰まっている分、食べ応えも抜群。どこを食べても甘くておいしいさつまいもに当たるという状況は、さつまいも好きにとってたまりません。ゴマの風味もいいアクセントです。パン生地は噛(か)めば噛むほど味わいが深くなり、食べ始めから食べ終わりまで満足感がありました。
■ レディオベーグル(京都市北区)
▽ Home(レディオベーグルのサイト)
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京都・北山の鞍馬街道から少し東に入った場所にたたずむのが、ベーグル専門店のレディオベーグル。プレーンをはじめ、クルミやシナモンレーズン、ほうれん草など、幅広く用意されています。店内にはイートインスペースも併設。レジの向こうにはキッチンスペースがあり、時折いい匂いが漂ってきました。
選んだのは、季節限定販売の「サツマイモベーグル」(194円)。ギュッと詰まったもちもち食感のパン生地に、ごろごろとしたさつまいもがいくつも入っています。1つだけでお腹がいっぱいになるほどの満足感が得られるので、ランチにもオススメ。コーンの入った温かいスープと一緒に食べたくなりました。電子レンジで温めて食べると、ほくほくのさつまいもと、もちもち感がさらに加わったパン生地のコンビネーションが楽しめます。
■ BURDIGALA EXPRESS 京都SUVACO店(京都市下京区)
ハード系と呼ばれる欧州スタイルのパンを多く取りそろえるBURDIGALA(ブルディガラ)は、京都駅でBURDIGALA EXPRESS(ブルディガラ エクスプレス)を展開しています。パンはドーム状のショーケースにずらり。営業時間は午前7時~午後11時と、出社前や帰宅前の時間帯にも立ち寄りやすいのが特徴です。
「ダノワーズ・マロン」(259円)では、サクサクのパイ生地と、しっとりとしたマロンの組み合わせが楽しめます。表面には粉砂糖がたっぷり。パンの中にはナッツが入っていて、食べ進めるとカリッとした食感のアクセントが加わります。栗も上品な味わいで、紅茶との相性がよさそうでした。
「マロン・ドール」(259円)のパン生地は、思ったよりも柔らかくしっとりとしています。中央には栗が丸ごと入っていて、控えめな甘さが楽しめました。後味に残る柚子の風味と合わせて、秋らしさを感じる一品です。
■ 比沙家 みやこみち店(京都市下京区)
京都駅直結の近鉄名店街・みやこみちに出店している比沙家は、大粒で糖度の高い京やきぐりを販売しています。無添加無着色の自然な甘さが特徴で、従来の栗とは違うふっくらとしたほくほくの食感が楽しめるそうです。
同店では、そんな京やきぐりをたっぷり使った「マロンデニッシュ」(1,620円)も用意。1斤での販売で、約8枚に切り分けられます。手に取ると、ずっしりとした重みと栗のいい香りが伝わってきました。
外からのぞいても、中に京やきぐりがぎっしり詰まっているのが分かります。
切り分けてみると、断面にもたくさんの栗が。手土産で持って行くと、切り分ける際に歓声が沸き起こりそうです。デニッシュ生地はしっとりしていて、栗の柔らかさともよく絡み合っています。栗の甘みもしっかり伝わってきました。編集部のスタッフからは「牛乳を飲みながら食べたくなる」との声も。確かに、栗とデニッシュのほどよい甘さが、牛乳の風味とうまく合いそうです。
季節ごとの楽しみ方ができるのもパンの醍醐味(だいごみ)。紅葉を眺めながら京都の秋を味わってみるのもよさそうです。
京都の“おいしいパン屋さん”特集、前回までの記事は下記をどうぞ。
▽ 京都のおいしい「クロワッサン」5つを食べ比べ フランス本場の味、2種のクリーム入りも - はてなニュース
▽ 京都のおいしい「あんぱん」9種類を味わう 老舗の卵専門店や和菓子店が作る“逸品” - はてなニュース
▽ 京都の多彩な「サンドイッチ」を、春の鴨川で食べよう “高級”カツサンドからフルーツサンドまで6種類 - はてなニュース
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