5人のはてなブロガーさんによるリレーコラム、2014年最後のテーマは「今年買ってよかったもの」です。ラストの5日目はブログ「ネオ・マテリアルガールのすすめ」の小石川ちはる(id:lupin1107)さん。2014年に出会った、とっておきの“趣味本”をピックアップしてくださいました。(編集部)
こんにちは。
小石川ちはる(id:lupin1107)と申します。
よろしくお願いします。
「今年買ってよかったもの」ということで、今回は
どっちにもいけない趣味(今年買ってよかった趣味本編)
です。
自分は「今年買ってよかった趣味本お気に入りBEST3」を紹介します。
まずこれ。
去年、昔の勤め先の映画通な先輩に「まずはこれは観ろ」と言われた
SF映画作品をひととおりは観終わったのでこちらを購入しました。
この本は、まずはじめに「SF映画110年史」として
SF映画全体の体系的な歴史を説明してくれているページがあります。
そして年代ごとにわけられた各作品の説明ページが続き、
その節々にテーマをしぼってのコラム
(「最弱宇宙人決定戦」や「トンデモSF映画の憎めない味わい」など…)
があり、教科書的な役割も果たしてくれる1冊です。
また各作品に、
「こちらもオススメ」として関連作品の紹介があるのも
初心者のわたしには非常にたすかる仕様です。
次。
ラズウェル細木のマンガはじめてのジャズ教室 これだけは知っておきたいジャズの知識
- 作者:ラズウェル細木
- 出版社/メーカー: DU BOOKS
- 発売日: 2013/12/17
- メディア: 単行本
ヒップホップからつながって
ジャズもちゃんと勉強したいな~と思い手にとった本です。
これはマンガでジャズの歴史が描かれていてわかりやすいです。
各時代の特徴とイメージ、それぞれつながりがざっくりとおさえられます。
この本も教科書的感覚ですね。体系的に流れがわかります。
かつ時代ごとにまとめがあって、著者が選んだ時代を象徴する
「これだけ○枚!」が各々に挙げられているといったかんじ。
(マンガの流れの中で、それらとは別の作品が紹介されてもいます)
その「これだけ○枚!」たちも、図書館で借りられるものが多かったのでよかった。
歴史が描かれている部分は第2部で、
第1部ではジャズとはなんぞや、第3部ではジャズの聴き広げ方を
丁寧に教えてくれています。
最後にこれ。
JAZZ 100の扉: チャーリー・パーカーから大友良英まで (いりぐちアルテス 4)
- 作者:村井 康司
- 出版社/メーカー: アルテスパブリッシング
- 発売日: 2013/11/25
- メディア: 単行本
「いりぐちアルテス」シリーズには
『文化系のためのヒップホップ入門』でもおせわになったので、
さきに紹介した『はじめてのジャズ教室』のつぎに
こちらを購入しました。
100作中紹介されている作品は7枚しかかぶっていません。(拙者調べ)
1枚1枚にくわしい解説があります。
誰が誰の師匠で、誰が誰に影響を受けていて、
誰と誰がいついつから一緒に仕事して…などなど
縦と横のつながりが説明されていたり、
ジャズ好きのみなさんの中での通説が
書かれていたりするので、
より楽しい聴き方ができるようになりました。
また、作品1枚につき関連作品が2枚載っているのも助かります。
ジャズの本2冊の読み方としては、
まず音源だけ先に手に入れてiPodにとりこみ
スキマ時間に聴きながら解説を読む、というかんじです。
んでまた何カ月か後に
すごく広げたくなる時期がきて
その都度ひっぱりだしては
また聴きながら読む、みたいな。
またこの2冊があることで、
好きな曲またはアルバムを発見したときに
時代枠でみて広げる、関連作品で広げる
というふたつの聴き広げ方ができて助かっています。
もちろんネットでも調べますけれども。
番外編ですが、ジャズに限らず
昼間や寝る前、部屋で乙なBGMを流すときには
iPodをこれにつないで聴くとかなりスカせます。
これも年明けに購入したものです。
ヴィジュアルと機能、持て余すぐらい素敵です。
いや実際、ほんとに持て余しています。忍びないです。
電源入ってるときのオレンジの光がすごくかわいいんですよね。
(本を読めるレベルの明るさはでません)
とにかく。
3冊ともすごく参考になりました。
読んでてワクワクしました。
わたしはまず
体系的な系譜と基本や定番を知ってから
自分の好みを探っていきたい人間なので
まずこういった本に手が伸びます。
さらに
くわしい人に教えてもらうと
理解も深まっていいですよね。
(以前、音大を出ている先輩にオススメを聞いたら
「ジャズはやってなんぼだからな~」
と言われ何も言うことができませんでしたが…)
今はツイッターやブログで
勝手に教わることができるので
くわしい人の発信してる情報は
きっかけや勉強になります。
というわけで
みなさんなりの「コレ観とけ」「コレ聴いとけ」は
ぜひぜひしりたいところです!
よろしければご教示願います…。
「でもさぁ、自分自身はどうなの?」
という岡村靖幸さんの曲中セリフがありますが
自分はこういうふうに日常での文化的楽しみを享受して、
勉強しながら好きな方向に広げていくなかでおのずと
「こうしちゃいられない」「自分はこういうところを担いたい」
みたいな感じで、ちいさな生きがいがみえてきて
そうなると仕事とかも張り合いがでたり違う角度からみたりできたりして
全体的に自分自身本体も豊かになっていくと思うわけです。
10代ではなかなかそういうふうに考えられなかったですが…
ともあれ、2014年はいい趣味本と巡り合えました。
以上
どっちにもいけない趣味(今年買ってよかった趣味本編)
でした。
筆者:小石川ちはる(id:lupin1107)
はてなブログ:ネオ・マテリアルガールのすすめ
「どっちにもいけない」いち女子です。
リレーコラム「今年買ってよかったもの」、前回までの記事はこちらからどうぞ。
▽ 【リレーコラム:今年買ってよかったもの】ガジェット好きな私が今年買って満足したもの【2014】 - はてなニュース
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