『pink』『リバーズ・エッジ』『ヘルタースケルター』などを生み出したマンガ家・岡崎京子さんの作品展「岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ」が、東京・世田谷文学館で開催されます。岡崎さんの作品を展示する大規模なイベントは初とのこと。300点以上の原画をはじめ、学生時代に描かれたイラストやスケッチなどを紹介します。期間は1月24日(土)から3月31日(火)までです。
▽ 世田谷文学館 - 文学を体験する空間
▽ 岡崎京子展 戦場のガールズ・ライフ(PDF)
岡崎さんは、1980~1990年代に数々の作品を発表したマンガ家です。マンガ誌だけでなく、週刊誌やファッション誌など幅広い場で活躍してきました。女性の欲望や不安といった時代の現実を取り上げ、都市に生きる少女の日常や変容する家族像などを描いているのが特徴です。1996年に交通事故に遭い、現在は自宅で療養しています。
同展では300点以上の原画のほか、岡崎さんが学生時代に手掛けたイラストやスケッチ、掲載誌の数々を公開。女優・沢尻エリカさんが主演した映画「ヘルタースケルター」などの資料も紹介します。
また関連イベントには、岡崎さんが好きだという1960年代の“女の子映画”の決定版「ひなぎく」の上演イベント、劇作家・宮沢章夫さんによるレクチャーイベント「ニッポン戦後サブカルチャー史 岡崎京子特論」などを用意。岡崎さんをよく知るゲストたちが展覧会をナビゲートするギャラリートークも開催されます。
約400ページに及ぶ展覧会公式カタログには、多数の原画や単行本未収録の作品、多ジャンルの作家によるトリビュート作品などが収録されます。さらに、よしもとばななさん、小沢健二さんらによるエッセイも掲載。デザインは、ブックデザイナー・祖父江慎さんとコズフィッシュが手掛けます。
会場は世田谷文学館の2階展示室。開催時間は午前10時~午後6時です。観覧料は一般が800円、65歳以上・高校生・大学生が600円、小学生・中学生が300円。毎週月曜日は休館します。