「ゲゲゲの鬼太郎」「悪魔くん」などを生み出したマンガ家・水木しげるさんが、11月30日(月)に多臓器不全で亡くなりました。93歳でした。水木さんの家族は、水木プロダクションのサイトに「水木しげるの家族から皆様へ」と題したメッセージを掲載。「『100歳まではいくようだネ、いや120歳かな』と水木はいつも話していました」「『最期は神様が決めることに従ったらええ』と言っていた」など、水木さんが生前話していたエピソードをつづっています。
▽ 訃報|水木プロダクション公式サイトげげげ通信
▽ 水木しげるの家族から皆様へ|水木プロダクション公式サイトげげげ通信
水木さんは、11月11日に自宅で転倒し、頭部打撲による硬膜下血腫で緊急手術を受けました。一時は回復したものの、11月30日未明に容体が急変。多臓器不全により、同日早朝に亡くなりました。通夜と告別式は家族のみで執り行い、後日お別れ会を実施するとのことです。
水木さんの家族は12月1日(火)、「『お父ちゃんが亡くなる』信じられないことでした」との書き出しから始まるメッセージを公開しました。2014年末に心筋梗塞で倒れ、2ヶ月の入院生活を送っていたという水木さん。その後のリハビリで家から会社までの1kmの距離を歩けるまで回復し、食欲もすっかり戻っていたそうです。「これからも淡々と歳を重ねていつの間にか100歳を迎える、今後もずっと同じような日々が続いていく、と思っていました」とつづられているように、元気に過ごしていた矢先の出来事でした。
水木さんは家族に囲まれ、穏やかに「苦しまず自然」に最期を迎えたとのこと。自宅で転倒したことがきっかけになり残念だと語る水木さんの家族ですが、生前に水木さんが「最期は神様が決めることに従ったらええ」と言っていたように、「これも神様が決めたことだったのかも知れません」と振り返っています。最後はファンや関係者への感謝を述べるとともに、「家族を一番大切に思ってくれたお父ちゃん。これからもきっと見守っていてくれると思います。今は、亡き戦友との再会を喜んでいるかもしれないですね」と締めくくっています。
水木さんの故郷である鳥取県境港市の「水木しげる記念館」では、哀悼の意を表したいというファンの気持ちを受け、献花・記帳台を館内に設置しています。
▽ 水木しげる記念館