4月4日(土)は、満月が地球の影に隠れて赤黒い色に見える「皆既月食」が発生します。国立天文台によると、晴れていれば日本全国で月食の始まりから終わりまでを観測できるとのこと。食の最大は午後9時です。YouTube・ニコニコ生放送を使ってのインターネット中継も行います。
▽ 皆既月食 2015年4月4日 | 国立天文台(NAOJ)
月食は、満月の際に太陽・地球・月が一直線に並んで発生する現象です。太陽の光を地球が完全に遮っている部分「本影」に月のすべてが入る現象を皆既食、月の一部が入る現象を部分食と呼びます。皆既食中の月は「赤銅(しゃくどう)色」と呼ばれる赤黒い色に見えるのが特徴です。
今回の皆既月食が観測可能な範囲は日本全国。部分食の始めから、皆既食の始めと終わり、そして部分食の終わりまで観測できます。国立天文台は、以下の時間帯で皆既月食の様子が見られると発表しています。
- 部分食の始め:午後7時15.4分
- 皆既食の始め:午後8時54.2分
- 食の最大:午後9時00.2分
- 皆既食の終わり:午後9時06.4分
- 部分食の終わり:午後10時45.1分
部分食の始まりから終わりまでの約4時間、国立天文台三鷹キャンパスからYouTube ライブとニコニコ生放送でインターネット中継も予定されています。
▽ 皆既月食をみんなで見よう! - 2015/04/04 19:00開始 - ニコニコ生放送
■ 国立天文台に色の報告をしよう
皆既食中の月はいつも同じ色になるわけではなく、大気中のチリの量によって色が変わるそうです。国立天文台は、フランスの天文学者・ダンジョンが提案した「ダンジョンの尺度」に従って黒からオレンジまでの5つの色に分類。特設サイトから色の報告を呼び掛けています。
■ 六甲山から“1000万ドルの夜景”と共に
▽ http://www.rokkosan.com/cable/event/20150327_7942/
兵庫・六甲ケーブル六甲山上駅に隣接するカフェ「TENRAN CAFE」では、皆既月食に合わせて営業時間を延長します。“1000万ドルの夜景”とも称される神戸の街並みを眺めながら、皆既月食を楽しめます。最後まで皆既月食を見ると、六甲ケーブル六甲山上駅の最終便を逃してしまうため、先着順で35人まで、阪急神戸線六甲駅・JR六甲道駅・阪神電車御影駅への無料送迎サービスがあります。