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初夏の京都で食べたい「メロンパン」 昔ながらの味わいや、意外な中華コラボも




ワルダー(京都市中京区)

ワルダー (Walder) - 京都河原町/パン [食べログ]
ワルダーは、河原町通りから少し外れた麩屋町通りに位置するパン屋です。扉を開けると、アンティーク風に仕立てられた店内の壁側に、さまざまなパンが並べられています。デニッシュ系のほか、サンドイッチやフォカッチャなども充実。その中から、スタンダードな「メロンパン」(160円・税別)を選びました。

口に入れると、さくさくとしたクッキー生地の甘みがじわりと口の中に広がります。中のパン生地はきめ細やかで、しっとりしていました。指で押してもふんわりと戻ってくるほどの弾力があり、クッキー生地との食感の相性も抜群です。甘さもしつこくなく、上品な味わいを堪能できました。

ORENO PAN okumura 京都駅店(京都駅)

ORENO PAN | フレンチレストランが送りだす贅沢なパン!
京都フランス料理祇園おくむら|匠奥村|懐石仕立てのフランス料理、京懐石風フレンチ
ORENO PAN okumura(オレノ パン オクムラ)は、京都駅に直結した近鉄名店街・みやこみちの一角にあります。祇園で京懐石仕立てのフランス料理などを提供している「祇園おくむら」の系列で、ずらりと並んだパンには、料理店で培った創意工夫とアイデアが込められているそうです。メロンパンは、こぢんまりとした店舗の入り口に2種類用意されていました。

「宇治の散歩」(185円・税込)は、宇治抹茶を使った一品。口に入れた時から抹茶の上品な味が伝わり、京都らしさを感じます。後味でも、ほのかな抹茶の苦みを楽しめました。パンであると同時に、どこかスイーツのようにも思えます。

サンライズを日本語で表現した「日の出」(165円・税込)は、太陽の光を浴びながら食べたくなる名前です。表面にまぶされている砂糖のザクザク感と、さくさくのクッキー生地、ふわふわのパン生地がいいバランスで組み合わさっています。味はシンプルで、ほどよい甘さが口に広がります。クッキー生地の“羽根”の部分も繰り返し食べたくなるおいしさです。


Tom Sawyer(京都市北区)

トム・ソーヤー (Tom Sawyer) - 鞍馬口/パン [食べログ]
地下鉄烏丸線・鞍馬口駅から徒歩15分と、中心街から離れた場所にたたずむTom Sawyer(トム・ソーヤー)。近くにはレトロな銭湯「船岡温泉」や、銭湯をリノベーションしたカフェ「さらさ西陣」などがあり、京都の歴史ある建物も楽しめるエリアです。そんなトム・ソーヤーの店内には、小さなスペースに幅広いジャンルのパンがずらり。バーガーやサンドイッチもあり、お目当てのパンが必ず見つかりそうなラインアップです。

「サンライズ」(110円・税別)では、砂糖がたっぷりと振りかけられた見た目とは対照的に、シンプルで正統派な味わいを楽しめます。サクッとしたクッキー生地をひと噛(か)みすると、砂糖のザラッとした歯ごたえも伝わってきました。中のパン生地は、しっとりとした素朴な仕上がりに。クッキー生地の甘さとのバランスが絶妙でした。全体的にほどよい甘さで、どこか懐かしさも感じる一品です。

ANAクラウンプラザホテル京都(京都市中京区)

ギフト商品のご案内 | ANAクラウンプラザホテル京都
京都が誇る世界遺産・二条城の前にあるANAクラウンプラザホテル京都には、少し変わったメロンパンがあります。同ホテルのカフェ&レストラン「コージー」で販売されているのは、チャーシューとマーボーをパン生地で包んだメロンパンです。見た目はメロンパンそのものですが、具材は中華風という驚きのコラボレーション。チャーシューは自家製です。

「チャーシュー入りメロンパン」(120円・税別)では、本格的なチャーシューの香りが伝わってきます。外側のクッキー生地はしっかりとしていて、ほのかに甘く、チャーシューの味とうまくなじんでいました。具材はぎっしり詰まっているので、チャーシューの歯ごたえも楽しめます。パン生地の食感はメロンパンですが、なんとなく肉まんを食べているような気分になりました。

「マーボー入りメロンパン」(120円・税別)は、ひと噛みした瞬間に感じる、山椒のピリッとした辛さに驚きます。パン生地の甘さよりもマーボーの味が強く、チャーシューに比べて味付けもしっかりめに感じました。食べ終わった後もしばらくは口に辛さが残ります。辛いものが好きな人だけでなく、変わったパンを探している人にもぜひオススメしたい一品です。

ぱんだより ノドカ(京都市上京区)

ぱんだより ノドカ
京都御所のすぐそばにある、ぱんだより ノドカ。地下鉄烏丸線・丸太町駅を出て角を曲がると、パンダのキャラクター「ノドカちゃん」のイラストをあしらった看板がひょっこりとのぞいています。店内では、ノドカちゃんをプリントしたトートバッグが販売されていました。1つ1つが丁寧にディスプレイされているパンの中にも、ノドカちゃんの焼き印が付いたものがありました。メロンパンは2種類用意されています。

「ココアのメロンパン」(160円・税込)では、ほろ苦いココアの味わいを堪能できます。ココアは外側のクッキー生地にだけ使われているので、パン生地のシンプルな味とのバランスもぴったりでした。

「紅茶のメロンパン」(160円・税込)には、アールグレイの茶葉が使われています。食べる前から紅茶のいい香りが漂い、口にすると爽やかな味わいが広がっていきます。生地は外も中もしっとりとやわらかく、後味にもほのかな紅茶の味が残りました。熱い紅茶が飲みたくなるメロンパンです。

レジ袋にも、かわいいノドカちゃんの姿が。思わず頬がゆるみます。

Bakery&Cafe CASCADE ゼスト御池店(京都市中京区)

http://www.cascade-kobe.co.jp/cascadezest.html
地下鉄東西線・京都市役所前駅に直結する地下街・ゼスト御池にあるカスカードは、イートインもできます。改札を出てすぐの場所にあるので、通勤・通学の途中や、京都巡りの休憩時にも立ち寄りやすそうです。店内にはタルト系から惣菜パンまで、豊富な数のパンが用意されていました。メロンパンは2種類あります。

レモンのような形をした「レトロメロンパン」(140円・税別)は、昔ながらのメロンパンらしく、中に白あんが入っています。懐かしさを感じる菓子パンのような味わいで、卵の風味がしっかりと伝わってきました。外はさくさく、中はふわふわの食感を楽しめます。

「メープルサンライズ」(130円・税別)は、中にメープルシロップが入っています。同店によく立ち寄るという編集部のスタッフにオススメの食べ方を聞いたところ、「温めて食べると絶品」との答えが返ってきました。そうすることで、中のメープルシロップがじんわりとパン生地に染み込み、甘みが広がるそうです。早速電子レンジで温めて食べてみると、これまでにない新食感を体験できました。メープルシロップが染み込んだ温かいパン生地は、ホットケーキのような味わいに。クッキー生地との相性も絶妙です。

しっかりとした甘さを楽しめるものから、京都にしかないような珍しい一品まで、さまざまなメロンパンがそろっていました。熱いお茶や紅茶など、パンの“お供”にもこだわりたくなります。

京都の“おいしいパン屋さん”特集、前回までの記事は下記をどうぞ。
京都のおいしい「クロワッサン」5つを食べ比べ フランス本場の味、2種のクリーム入りも - はてなニュース
京都のおいしい「あんぱん」9種類を味わう 老舗の卵専門店や和菓子店が作る“逸品” - はてなニュース
京都の多彩な「サンドイッチ」を、春の鴨川で食べよう “高級”カツサンドからフルーツサンドまで6種類 - はてなニュース

All illustrations by やまだりょうみ
文: あおきめぐみ

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