東京・お台場の日本科学未来館は6月25日(水)から、世界最先端のアンドロイドを体験できる常設展「アンドロイド ― 人間って、なんだ?」を公開します。用意されるアンドロイドは、世界中のニュースを読み上げられる子ども型の「コドモロイド」や、ロボットの科学コミュニケーターとして同館に“採用”された成人女性型の「オトナロイド」など。来場者は、アンドロイドとの対話や操作を楽しめます。
▽ 6月25日(水)より世界最先端のアンドロイドが登場! | 日本科学未来館 (Miraikan)
▽ 世界最先端のアンドロイドが登場!子供アナウンサーの「コドモロイド」&科学コミュニケーターの「オトナロイド」(PDF)
アンドロイドとは、見かけも動きも人間によく似たロボットのことです。同施設によると、特殊シリコンで作られた柔らかな肌や、人工筋肉による滑らかな動きなど、近ごろのアンドロイドは想像を超えるスピードで人間に近付いてきているとのこと。いずれ人間と見分けが付かなくなったとき、人間は何をもって「人間」と呼べるのかという議論は、人文・社会・芸術などあらゆる分野で探求され続けています。
新しく開発されたのは、2体の遠隔操作型アンドロイド。「コドモロイド」は、24時間365日、世界中のニュースを複数の声色や言語で読むなど、人間のアナウンサーにはない可能性を秘めたアンドロイド・アナウンサーとして登場します。「オトナロイド」は、日本科学未来館に“採用”されたコミュニケーターとして活躍するとのこと。至近距離で対話できるほか、操作を通してアンドロイドに“乗り移る”体験が楽しめます。
さらに、コミュニケーションにおいて「必要最小限の人間らしさとはなにか」を追求したミニマルタイプの遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」も登場。他のアンドロイドと比べると、体型や顔つきといった特定の人物の要素を極力そぎ落としてデザインされています。テレノイドとも、対話や操作を通した交流が体験できます。
総合監修は「人間とは何か」をテーマに研究を進める、アンドロイド研究の第一人者・石黒浩さんです。入場料は大人が620円、18歳以下が210円。開館時間は午前10時~午後5時、休館日は毎週火曜日(祝日、春・夏・冬休み期間は開館)と年末年始(12/28~1/1)です。